- 作者: ピープルフォーカス・コンサルティング,日経情報ストラテジー
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/05/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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プロセスとは、仕事の手順や役割分担などを共有すること。ヒューマンは、成果実現に必要な能力を持ったメンバーを集め、一人ひとりが能力を発揮していくことです。
「ベクトル」を考えるときの問題点
・目標が曖昧。具体的にどのくらいなのかを明示していなくては指針にはならない。
・目標があっても指針がない。どうやってそれを達成するかの指針を伴わせる必要がある。
・目標と方針の伝達不十分。年度の始まりに一度言ったきりでは、記憶に残りません。繰り返しリマインドする必要があります。
・目標と方針の伝達が一方通行。メンバー達が目標と方針についてどう考えているのかを聞かなければ、どれほど浸透したのかも、納得しているのかも分かりません。それぞれがばらばらな思いを抱えているようでは、達成への推進力は生まれにくいものです。
チーム内で、他メンバーの支援をしないのは、当人に悪意があるわけではなく、単に周りが見えていないだけなのです。このようなことが起きるのは、各人の意識をチームに向かわせるための仕組みや仕掛けが不十分なために、チームとしての成果を最大化させるという各人の意識が不足しているということに尽きると考えています。
ベクトル:短期的な業績や業務目標のみが共有され、メンバーの思いを共有・結集しようとしていない
プロセス:業務上のオペレーション(手順や役割分担)の流れを効率化することだけに関心が向き、コミュニケーションが活発化していない
ヒューマン:自分の業務遂行に支障のない一定の関係性で安定し、チームやメンバーの成長につながるような行動が生まれにくい。
メンバーにチームとしての一体感を持たせるために、仕事の進捗やチームの状態を「見える化」することが有効です。各人の仕事の進捗に加え、調子や気分などの状態も、見える化してチームで共有できるようにするのです。仕事の狭間に生まれたエアポケットをカバーできないのは、他のメンバーの状況が分からないことが根本的な原因であることが多いと考えられます。見える化によって、他のメンバーの状態を知り、自分の状態を知ってもらうことで、相互に支援し合いやすい環境を作っていくのです。
感想
部署の効果的な運営法、打ち合わせの効果的な運営法・ファシリテートの仕方、などが学べた。僕は、自分が無から有を生み出す人間ではないと自覚している。それよりも、周りの力をうまく活用・融合させ、引き出して大きなものを生み出していきたいと思っている。
組織力を活用する。そのためにも、この「ファシリテート」の能力は絶対に磨かなくてはいけないものだろう。今はまだそういう機会はなかなかないだろうが、今のうちからその極意を学び、試していって、自分のものとしていきたい。
本当、今の部署のばらばら具合はもったいない!一人ひとりの能力はあるんだから、それをうまく引き出し、協力できるようにすれば絶対にもっと上手くいくと思うんだけどなあ。この思いを忘れず、今後も勉強していきたい。