40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

ウェブ進化論

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

付加価値が順次「あちら側」にシフトしていき、「こちら側」のモノはコモディティになる、誰でもいいから中国で作って世界に安く供給してくれればいい、というのが、米国が描くIT産業の将来像だ。一方、モノづくりの強みの発揮に専心し、そこにしか生き場所がないと自己規定するあまりに「こちら側」に没頭しているのが、現在の日本IT産業の姿とも言える。

ロングテール現象は既存のリアル大組織にとってどんな意味があるのか。「ネットを徹底活用しないならば何も意味がない」が正解である。そもそもロングテールの反対概念が、大組織を支配する「80対20」の法則である。この常識は、リアル大組織においては今も正しい。ネット世界とリアル世界のコスト構造の違いが、ロングテールに関する正反対の常識を生み出しているのだ。


感想
ウェブ時代をゆく」を読んで、かなり面白かったため同じ作者の本を借りた。こっちのほうが前作になるので順番としては反対なんだけど。日本企業がIC、メモリといったハード(こちら側)で勝負しているのに対し、アメリカ企業はネットを介した情報やサービスといったソフト(あちら側)に重きを置いている、という見方はとても考えさせられた。

確かに、ハード部分は進歩が激しくて、どんどんと高性能な製品が登場してくる。企業としても設備投入を定期的に続けていかざるを得ず、一時的に市場を取ったとしてもそれが長く続くわけではない。収益面で脆弱だと思う。反面、あちら側のサービスとかシステムを整えて市場を握ってしまえば、容易には覆せない。日本の目指す方向が今のままで良いのか、とても不安になった。日本人は物作りが得意なんで、簡単に考え方を変えることができないんだろうか。このまま突き進んで、アメリカの下請けのような立場に甘んじるようなことになりはしないだろうか。でも、日本にもネットベンチャーが育ってきつつあるらしい。僕も、その成長を最前線で目撃できるよう、ネットの基本知識をしっかりと身に付けていきたい。