サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践
- 作者: 中原圭介
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2008/07/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Amazonのランキングで上位に来ており、評判も高かったので読んでみた。国際分散投資の罠、というのは「確かに!」と納得させられた。今はグローバル社会が広がっており、他国の出来事だとしても日本に容易に影響する。今後先進国だけでなく後進国も発展して密につながるようになれば、世界のどこかで起きる事件は全世界に波及する。今のサブプライム問題もそのいい例だ。ならば今後、国際分散したところで、今までのような保障は期待できないわけだ。
長期運用投資の罠、というのも説明されていたけど、こちらはちょっと苦しいかな。もちろん、相場が読める人はそうすればいいけど、初心者が手軽にやるためには最適な方法だと思う。上級者向けってことかな。相場を読むための指標として、大企業の製造業の業況判断指数、外国人投資家の売買動向、アメリカの雇用統計とISM製造業景況指数、をチェックすることを勧めていた。ここら辺、やっぱり初心者向きではないのだけれど、中級者以上には大いに参考になる情報だと思う。ただ、仕事で忙しい身としては、これだけだったとしてもやっぱりチェックするのは面倒くさそうだ。
この本では、外貨預金を勧めているんだけど、インデックスの投資信託を否定しているわけでもない。やっぱりインデックスは無難な選択みたいだ。これは完全に初心者向けだから、今の時点では僕はこれでいいかな。ただ、今回のサブプライムのような何十年に一度、みたいな事件の際にはちゃんと逃げれるようにしたい。
今回、僕は現物買いだから追証で投売りみたいなことはしないで済んでいるけど、完全な塩漬けになってしまったからなあ。そんなのを察知できるほど習熟しているわけでもないからな。ならばやっぱりインデックスで地道に伸ばしていくのが一番なんだろう。