- 作者: 上村光弼
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2009/09/24
- メディア: 単行本
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つまり、「人間は、感情の動物」なのです。どんなに正しいことを言ったとしても、相手があなたに「いやな感じ」を覚えたならば、その瞬間すべての理屈が通らなくなってしまう可能性が大だからです。
だからこそ、ビジネス能力を伸ばすこと以上に、「コミュニケーション力や人間関係力を伸ばす」こと、特に「相手の感情に対して賢くなる」ことが、その中で最も大切であることを徹底的に理解する。それが一流の部下力なのです。
一流の部下は、返事が早い。上司が部下を呼んでいるときは、何かを頼みたいのです。早く、そして気持ちよく反応してほしいのです。しかも、これはリアルの場面だけのことではありません。メールの場合も同様です。上司から来たメールには、その日のうちにできるだけ早く返事をすることです。
内容がすぐに回答できないことであれば、「本件、調査の上、明日の18時までに報告します」とか、「この企画書の提出期限は、今週一杯いただきたいのですが、それでよろしいでしょうか?」ということを、すぐに返事すべきです。
自分の強みが把握できたならば、その強みが、何に使えるかを考え抜くことも必要です。なぜなら、「リソースは、何かに使われてはじめて価値になる」ものだからです。逆に、それが上司にとっては何の役にも立たなければ、上司から見れば「単なる趣味」にしか過ぎないのです。「自分の強みの上に己を築き、上司への貢献に焦点を当てる」、それが一流の部下力なのです。
感想
上司との良い関係を築き、協力してもらえる、やりたいことをする自由を獲得するためのヒント集。
上司にとって、能力よりもまずは良好なコミュニケーションができることが大切だというのは、確かにその通りだと思う。今現在も、何かとテーマ外の仕事を頼まれることも多いし、それなりに信頼してもらえているのだと思うが、より意識して関係強化に努めたい。
報告をしっかりするってのは、今後改善していかないといけないな。特に、セミナー後の報告なんて全くしていないからな。周りもやってないし、それが普通になっているから。でも、勝手に時間を使っておいて何もアウトプットが無いというのは、上司からしてみれば確かに歯がゆさがあるかも。伝えようと思えば、インプットにもより身が入るだろうし。
自分の能力を磨こうと自分自身にばかり注目するのではなく、もっと周りに目を向けていくようにしよう。自分の自己満足の能力を手に入れても仕方ない。周りに求められる能力を身に付けてこそ価値がある。「上司・チーム・会社にとって何が大切なのか、求められているのか」、という観点から物事を考えていこう。