- 作者: 坂本桂一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/03/18
- メディア: 単行本
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そして、多くの人が勝てない理由は、方法論ではなく「徹底」のほうにあります。失敗の原因の99.9%は選択の問題ではなく、単に徹底の仕方が足りなかったからにほかなりません。単に成功するまで努力しなかったから失敗したのです。
仕事をしていると、二者択一を迫られることがしばしばあります。そして、そういうとき人は「やらない」ほうを選択しがちです。
「やる」を選んだら必然的に、行動を起こすことになります。そうすると、うまくいかなかったり予想外の問題が発生したりするかもしれません。だったら、現状維持のままのほうがいいと考えてしまうのでしょう。これは一見合理的のようでいて、実は明らかに間違った判断です。
「それをやったら十中八九失敗する、あるいは状況が悪化するのが誰の目にも明らか」なことでないのなら、迷わずトライしたほうがいい。そのほうが圧倒的にメリットは大きいはずだからです。
トライしなければ、いまのままの状態が継続するということになります。つまり、好転もしないのですから、成功もあり得ないというわけです。
人間というのは同じ状態が続くとマンネリ化し、環境が変わるとそれが刺激となって活性化する。行動を起こせば変化が起きる、そして、その変化は現在の状態に必ずプラスに作用します。もし思うような結果が出なかったとしても、それをやらなかったときより状況は確実にいい方向に変わっているはずです。
感想
この人の前作も読んだが、同じように小気味良くパワーのある文章で、どんどん読み進めていった。惜しむらくは、前作のエピソードが繰り返し出てきていた部分かな。読んだばっかりでまだ記憶に新しかったので、より目に付いたのかもしれないけど。それに、前作とは話の主題が違うわけで、違う観点から論じてるってことなら、同じエピソードを使ってもいいのかな。
この本でも、「迷ったら行動」することを勧めている。「失敗しても、行動によって起きる変化がプラスに作用する」ってのは行動する気持ちを後押ししてくれるな。
それに加え、「行動するならスレッショルドを越えるまで、結果が出るまで続けること。」失敗しても経験が手に入るとはいえ、どうせやるなら成功まで一気に持っていきたいなあ。やると決めたんだから、迷わず一直線に突き進んでいきたい。