40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

一生モノの人脈力

一生モノの人脈力

一生モノの人脈力

ビジネスの場で確実に目立てる方法はひとつ、ありのままの自分をさらけ出すことだ。会話であれ仕事であれ人生であれ、安全な道を選べば無難な(すなわち退屈な)結果しか得られないものだ。あなたの魅力は、他でもないあなたらしさの中にある。個性こそが強みなのだ。


あなたがどんな行動をとり、誰に助けを求めるかは、ひとえに「本当にほしいものは何か?」という問いへの答えによって左右される。この問いこそが、あらゆる人間関係づくりの青写真となる。だから他人の目標がわかれば、相手にとって一番大切なことは何かわかり、長く深い友情を育んでいけるのだ。


今ほど人と人のつながりが大切な時代はない。互いに依存しつながりあうことが、今日の社会、とくに経済界を動かす原動力としてますます重要になりつつある。21世紀の合言葉は共有と連帯である。成功を左右するのは最新技術やベンチャー資本ではなく、他人と上手に協力できるかどうかにあるのだ。



感想
本「「権力」を握る人の法則」からの繋がりで読書。もしも上に行こうと思うならば、絶対に押さえないといけない要素だからな。特に、僕にとって最も欠けている・興味の薄い部分だし。自分の趣味嗜好に従えば読まないような本なんだけど、視野を広げ、選択肢を広げるためにも、こういうのは意識して取り入れていかないと。自分を肯定してくれるものだけ読んでそれを強化したって意味がない。自分に無いものに触れ、その上で、実践するのかどうか判断すればいい。実際、読み始めは「こんなこと出来ないなあ、したくないなあ」と醒めた目で読んでいた。でも、そうやって反発することで自分の思考が刺激され、自分自身について振り返り分析する、とてもいい機会になった。


著者は、「私にとって、人脈づくりはひとつの生き方であり、世界観なのだ。」と言う。それが人生の目的にもなっているんだろうね。僕だって、協調性には自信あるし、良好な人間関係を築くことは大切だと思っている。でも、人間関係を広げることに関心はない。広く浅くよりも、狭く深く。たとえそれが成功の要因なのだとしても、目指したいと思えないんだから仕方ない。目的が違うのならば、行動だって違ってきて当然。それを無理に合わせる必要はない。


僕の人生の目的は、「誰にも依存することのない、自立・自律した生活をする」こと。他人の思惑・動向に、自分の行動・感情を左右されたくない。自分の人生を、他人に預けたくない。自分にどうこう出来ないものに、自分を賭けたくない。
今後の世界の流れを注視したり、資産の分散・リスクヘッジを検討したりと、少しでも不確定な未来に備えをしようとしているのも、そういう僕の目的に従ってのこと。もちろん、全てをコントロールできるわけでもないけど。自分の能力を超える、どうしようもないことについての態度は、「自省録」でも書いた通り。そこの見極めと割り切りは出来ているつもり。僕が一人旅が好きなのも、この性向が大きく関係しているんだろうな。自分で自分の道を決めている、という全能感・掌握感を感じられるのが楽しい。


まあ、全てにおいてこの態度が貫けるわけではないけどさ。自分一人のことならいいけど、仕事や私生活においても、人が関わる部分は多い。「人は一人では生きられない」なんてのは、重々承知している。それに、大きな結果を出そうと思うならば、絶対には避けられないもの。いや、別に毛嫌いしているわけでも避けているわけでもないし、それはそれで楽しいんだけどね。ただ、自然に対する態度と同じく、自分に出来ることと出来ないことの区別ははっきり付けようと思っているだけ。


と言いつつ、僕があまり自己開示しないのも事実。著者の言う、無難で退屈な結果しか得られない道。「失うのが怖いから、初めから求めない」とまでは言わない。積極的には求めなくても、来る者を拒むつもりはない。むしろ歓迎する。ただ、去る者は追わないけど。
いずれにせよ、あんまり極端に走るのも良くない。「自分はこうだ」と決め付けず、柔軟でありたい。「過去の自分」にも、縛られたくはない。