40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

マグナカルタ Vol.1

マグナカルタ Vol.1 WINTER 2012

マグナカルタ Vol.1 WINTER 2012

「劣化列島 中西輝政
日本政治をともかくも蘇らせる手立て
一つは、「政党法」を制定して各政党支部が候補者の個人組織の性格を帯びている現状を改め、真に西欧型の組織政党化を進めることだ。これによって世襲問題や「いっときの風」に乗ろうとする政治リーダーの悪癖はかなりの程度、押さえ込める。
第二に、「内閣法」の第六条を改正して首相が閣議の全会一致に拘束されず政府を動かせるようにすることである。現行は、閣内に一人でも反対する大臣がいると重要問題で政府と方針の決定ができず、したがって自分の思うように各省大臣を動かすことができない。実は、この条項こそ、近年、首相が一年毎に交替せざるを得なくなる現象の重要な要因の一つとも言える。
日本の政治改革の第三の、そして最重要のテーマは、「日本人の政治的民度の向上」、これなのである。そこには、勿論、国民一般の政治への教養の深まりが求められる。しかし有権者以上にもっと差し迫って政治教養の深まりが求められているのは、マスコミ・メディアであろう。そして最も「政治的民度の向上」が求められているのは、もう言うまでもなく政治のリーダーたちであろう。


感想
島地さんが編集長を務める季刊誌の創刊号。図書館で借りられるのならばそうしたかったんだけど、どうも入荷しないようなので購入した。
島地さんは「本は買って読まないと本当の意味で吸収できない」って言うんだけど。僕の場合、吸収度はどちらも全く変わらない。どちらにせよ、「読む」という最大のコストをかけているんだからな。それよりも、本を買うと、読み終えるべき期限が無くなってしまうのが問題。結果、期限のある図書館本を優先することになり、いつでも後回しになる。読む本の途切れた合間に、ちょっとずつ読んでいくことになる。今回の雑誌も、手に入れたのは年初め。ようやく今日読み終わった。こうなると、頭の方の記事は記憶が霞んでしまうし。読み方のスタイルを変更すべきなんだろうなあ。


この雑誌には、島地さんと親交のある書き手の様々な記事が載っている。島地さんのセレクションだけあり、どの記事も面白かった。自分で選ぶと読む本も偏ってきてしまうので、こうやってアンテナを広げるのも大切なことだよな。年4回くらいのものだし、今後も買っていこう。さっそくVol.2も予約した。