- 作者: 島地勝彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/03/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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島地勝彦、字は万骨。一将功なって万骨枯る。今は、上司と部下から、作家とただの通りすがりの人間の関係に変わった。シマジさん、本当にありがとう。そして、このまえがきを最後に、本当にさようなら。
感想
島地さんの本。本書は「ハヤカワミステリ」「Pen」「東京スポーツ」「J-WAVE」「日経レストラン」「食楽」「PLAYBOY」「CHOICE」に連載したものに加筆・修正し、新たに構成したもの、とのこと。
そんなわけで、脈絡無く色々な読み物がごった煮で提供されていた。僕はネット上の3つの連載しか読んでいないので、本書に載っているのは初めて読むものばかりだった。とはいえ、はっきり言って、島地ファンのための本って感じだな。そう深い内容があるわけではない。そう言いつつ全て読んだけどさ。こういう本が出せてしまうのも、島地さんの人徳なのかなあ。本書のタイトル通り、ってやつかも。
僕としては前書きの、島地さんの週刊プレイボーイ時代の部下・田中知二さんによる前書きが一番興味深かった。現役時代はどんな感じだったのかがちょっと分かって。関係の深さがなせる暴言ではあるだろうけど、この言葉の中に、かなりの本音も含まれているんだろうな、と。こういう上司、僕は勘弁だな。周りで見ている分にはすごく面白いだろうけど。