40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

人を動かす

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

成功の秘訣は、人の悪口は決して言わず、長所を褒めること。相手の人間としての尊厳を傷つけることは犯罪なのだ。
人を動かす最善の法は、まず、相手の心の中に強い欲求を起こさせることである。「どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手に起こさせることができるか?」
相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せるほうが、はるかに多くの知己が得られる。「われわれは、自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せる」
人に好かれる一番簡単で、分かりきった、しかも一番大切な方法は、相手の名前を覚え、相手に重要感を持たせること。
どんな褒め言葉にも惑わされない人間でも、自分の話に心を奪われた聞き手には惑わされる。相手が喜んで答えるような質問をすることだ。相手自身の事や、得意にしていることを話させるように仕向けるのだ。あなたの話し相手は、あなたのことに対して持つ興味の百倍もの興味を、自分自身のことに対して持っているのである。「どんな人間でも、何かの点で、私よりも優れている。私の学ぶべきものを持っているという点で。」
人と話をするとき、意見の異なる問題を初めに取り上げてはならない。まず、意見が一致している問題から始め、それを絶えず強調しながら話を進める。互いに同一の目的に向かって努力しているのだということを、相手に理解させるようにし、違いはただその方法だけだと強調するのである。
賢明な人間は、相手を理解しようと努める。相手の考え、行動には、それぞれ相当の理由があるはずだ。その理由を探し出さねばならない。「全てを知れば、全てを許すことになる。」
相手に期待をかける。自分について良い評価が与えられた以上、その評価に違わないように努めるのは人情である。



感想
カーネギーの著作のうち、まずは「道は開ける」のほうを先に読み始めた。なかなか興味深そうな内容だったが、今のところ、僕は悩みをそれほど抱えているわけではない。今はこの本から最大限の益を得る適切なときではないだろうと思い、後回しにすることにした。


本書は、人間関係を円滑に進めるための色々な心構えやテクニックといえるものも満載で、かなり参考になった。人間関係は僕が身に付けるべき最重要課題のうちの一つだしね。
僕は他人について、自分にないものを持っている学ぶべき存在として考えるようにしているが、こういう態度は人間関係を温かいものにするのに役立っているのを感じている。今後は、その意識を積極的に発揮し、相手から学びたいと思っていること、相手に価値を感じていることが、相手本人に伝わるようにしていけば、もっと得るものが大きくなると思う。実際、人間一人の守備範囲なんて狭いものだ。自分が興味を持っている範囲内ですらまだまだ奥が深すぎていつか到達できるのだろうかと不安になるほどだというのに。積極的に相手の興味関心を引き出し、幅を広げていきたい。その中には、今後僕も足を突っ込みたいと思える分野も出てくるだろう。知らない世界が広がるのは素晴らしいことだ。もっともっといろんなことを知りたい、経験したい。そのための方法の一つとして、他人の知識・経験はかけがえのないものだ。