クリティカルチェーン−なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?−
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
- 作者: エリヤフゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2003/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 12人 クリック: 142回
- この商品を含むブログ (117件) を見る
制約条件の本の最終巻。とりあえずこれでこれ関係は終了。似たような本は大量に出版されているみたいだけど。今回の本は、結構面白かった。生産現場だけでなく色々な場面にも使えるということで、今回のはプロジェクト管理での使い方についてという内容だった。確かに、この考え方を使えば納期を短縮できそうだ。
ただ、自分に応用できるかといえば難しいかな。本で上げられたプロジェクトはソフトウェア開発においてで、あれは各工程がしっかりしており、それぞれの時間も大体見積もることが出来る。あらかじめ詳細なチャートを書いてから始める、というのが一般的らしいし。自分の仕事はと言えば、定型化された作業ではないし、どの作業にどれだけ時間がかかるかなんて全く分からない。途中で関係ない案件も入ってくるし。関係者の数が多すぎてそれらの関係図を書くことすら難しい。もちろん、予定表は作るんだけど、あらかじめ予定表を組んだところで、序盤から方向性が変わっていきそうなのが容易に想像できる。実際そうなってるし。予定の修正なんてしょっちゅうだ。
ただ、そうやって全否定するのではなく、使えそうなところはないかと考えてみることが大切だろう。比較的小さなステップにおいては、自分の努力の範囲内で管理できるものもあるだろう。そういうところで試して知見を積めば、より大きなステップに活かす方法を考え付くこともできるかもしれない。クリティカルチェーンの考え方自体は有用なものだと思ったのだし。何事にも挑戦していく。試さなければ何も分からない。頑張っていこう。