【番外編】京都旅行
- 出版社/メーカー: 昭文社
- 発売日: 2010/09/06
- メディア: 大型本
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今回行ったのは、西本願寺、龍安寺、仁和寺、鹿苑寺、北野天満宮、天龍寺、二条城、三十三間堂、南禅寺、永観寺、慈照寺、東寺。
奈良旅行の時と同じく、世界遺産をメインに攻めてみた。今回も歩きまくって足が痛かった。全部は行ききれなかったけどね。また機会があれば行ってみよう。
でも今回、世界遺産に登録されているものとされていないものを回ったわけだけど、正直両者の違いなんてないよな。結局、自分で物の価値を判断できないからそういうお墨付きを求めるんだろうな。世界遺産に登録されたんなら確実だろうって。でも、こうして本物を見て回って価値判断基準を磨き、ゆくゆくは自分で判断し、独自の、自分だけの満足を追求していきたい。
「石庭」や「虎の子渡しの庭」を見たけど、よく分からなかったな。心豊かというか、感受性豊かな人たちは羨ましいなあ。どんなものにも感動し、色々思うことができるんだろうなあ。僕ももっと色々なものを見て色々思い、経験していけば、そういう境地に達することができるのかなあ。解説によると、「石の象、石群、その集合、離散、遠近、起伏、禅的、哲学的に見る人の思想、信条によって多岐に解されている」とか。正解なんか無く、人それぞれの想像力とか今までの経験なんかによって感じるものが変わってくるってことなんだろう。日本人ってこういう抽象的なのが好きなのかなあ。曖昧さや朧げなものに意味を見出す。枯山水とかもそうだけど、綺麗に飾って完璧なものを表現するよりも、鑑賞者の側の歩みよりも期待し、より深いものを目指す。確かに人の想像力は無限なんだから、そっちのほうがより訴えかけるものを作れるんだろうな。しかも作品を完璧に整える必要も無いんで手間もかからないし。物資が少ない日本が生んだ知恵ってやつなんだろうか。「有るもので足る」って生活を基本としてきたんだろうな。今の日本の世の中はその反動というか、かなり物質主義に偏っている面があると思うけど。まあそんなの世界中がそうか。でも日本人の心にはそういう昔から築かれてきた資質が眠っているわけで、案外これからの不況が常態化した世の中とも折り合いをつけて生きていけるんじゃないかなあ。とはいえ、日本の自殺者の割合は世界一なわけだけど。僕としては、贅沢に生きるのでも質素に生きるのでもいいけれど、可能性があるならば追求したいし、無駄な足掻きならばしたくないし、柔軟に生きていきたい。何にしても心から満足できる生活を送っていきたいもんだ。
今回の京都旅行では目一杯中身を盛り込むことができた。歴史を感じるのは好きだしな。人の思いが積み重なったものから、その経緯や重みを感じるのも楽しいし。これからも色々と名所を回っていきたい。