- 作者: 伊東利和
- 出版社/メーカー: 幻冬舎ルネッサンス
- 発売日: 2008/05/27
- メディア: 単行本
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感想
日本の神話、第二弾。親が子どもに読み聞かせるために作られた本のため、話がすごく分かりやすく書かれている。子どもが読むには良い本なんじゃないかな。ただ、子どもが読むことに配慮したため、若干内容の修正が入っているのがちょっと気になった。綺麗にしすぎというか、良い話にしすぎというか。イザナギが黄泉の国から逃げるところとか、アマテラスとスサノオの賭けのところとか。その他諸々。表現をオブラートに包むだけじゃなく、人物像やストーリーまで改変しちゃうのはどうなんだろう。
読み方は人それぞれだし、日本の神話からどんな教訓を引き出すかはその人の自由だけど、自分の思いを読み込んで、勝手な解釈を下してしまう過ちは避けていきたいよな。まあ、そこまで大げさな話じゃないだろうけどさ。著者だってそんなことは百も承知でやっているんだろうし。まあ、導入編としてはこれでもいいんじゃないかな。確かに良いこと言ってるんだし、目くじら立てるようなことでもないよな。
それに、古事記や日本書紀といった神話自体も、自分たちの正統性や実力を喧伝するって目的のために脚色・創作されたものなんだし、同じようなものか。(もちろん、それだけじゃないけど。)
(2012.03.09追記)
今日、この本の著者の方が、この記事を引用・解説してくださっているブログを発見した。
「りわりんの健康生活」
2011年5月20日にアップされているみたいなんで、10ヶ月くらい気付かなかったってことか。見つけたときはすごくびっくりした。丁寧に解説してくださり、ありがとうございます!
それにしても、これがネットの凄さ・怖さだよなあ。僕が書き散らかしたような記事も、それを読んでくださる方々がいるわけだから。僕が素直に思ったことを綴っただけであっても、そこには責任が発生する。頭では分かっていたつもりだけど、これからはより意識していこう。
嬉しかったけど、それ以上にめちゃくちゃ恥ずかしすぎる!