40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

源氏物語 巻8

源氏物語 巻八 (講談社文庫)

源氏物語 巻八 (講談社文庫)

源氏のしおり
「橋姫」から始まる十帖は、世に「宇治十帖」と言われて特別に扱われている。内容が宇治に隠棲した源氏の異腹の弟八の宮の三人の姫君をヒロインとして書かれているから、この題名が生れたのであろう。三人をめぐる薫と匂宮、その他の男たちとの色模様が描かれているのだが、文体や用語といい、話の展開の運び方などから、宇治十帖とその前の三帖は、紫式部以外の人の手になったのではないかという説が云々されてきた。
私は、「桐壺」から、「夢浮橋」まで五十四帖すべて紫式部という説を立ててきた。


感想
源氏の君没後の話が本格的に始まった。「宇治十帖」というらしいが、その名称だけは今まで聞いたことがあった。どんな内容なのか、続きが楽しみだ。紫式部が書いたんじゃないという説もあるらしいが、面白ければどっちでもいいよ。


この時代の女性の立ち位置はかなり可哀そうだな。男性に翻弄されるばかり。自分の意志をほとんど持てない・貫けない。女性が外で生活手段を得られる世の中じゃなかったから、男性に頼るより生きる手段がないし、仕方なかったんだろう。犯されてそのまま妻にされたり、いつ男に捨てられるかとびくびくしたり。
そう考えれば、時代が経るにつれて世の中はどんどん改善されているよな。女性の立場だけに限らずあらゆることにおいて。環境破壊だ何だと言ったって、総合評価をすれば確実に。エネルギー問題等で、世界は成長のピークを過ぎたって言う人もいるが、僕としては今後も良い方向に向かっていくのは確かなことのように感じる。