40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

ウェブ時代をゆく−いかに働き、いかに学ぶか−

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ進化は経済のゲームではなく、知と情報のゲーム

世に溢れる人の生き方や時間の流れ方に興味を持ち、それを自分の問題として考える。外界の膨大な情報の無限性を恐れず、自分の志向性と波長の合う信号を高速でサーチし続け、自分という有限性へマッピングする。波長の合う信号をキャッチできたら、時間の使い方の優先順位を変えてコミットして、行動する。身勝手な仮説でも良いから、これだと思うロールモデルにのめりこんでみる。行動することによって新しい情報が生まれ、新しい人々と結びつき、また新しいロールモデルを発見することになる。

時間、距離、無限の概念を揺るがすネットの発展によって、個の自由な意思、それを反映した個の時間の使い方が、個の人生を決める度合いが大きくなる。リアル世界の物理的制約に規定されて生きざるを得なかった昔に比べて、制約が取り払われた分、個の目的意識がより問われる時代になったということだ。

いま自分がやっていることを、未来の観点から懐疑する感性がどれだけあるか。それが強ければ強いほどサバイバルできる。サバイバルしようとする強いエネルギーは、サバイバルできた先の世界への希望から生まれ、自らの現状への懐疑の感覚を向けることで、日常の一瞬一瞬の使い方への関心が高まっていく。


感想

初めこの本を読んだとき、なんか固そうな文章でつまらなそうだなあと思っていたんだけど、読んでいくうちに嵌ってきた。かなり面白い。

ネット世界で広がる個人の可能性、生き方を提示している。これまでの世界では、仕事のみに全精力や能力を注ぐのが普通だったけど、今の時代はネット間のコミュニティを通して様々な興味関心を満足させることができる。大体、人はもともと多様な能力を持っているわけで、一つに絞るなんてのはもったいないことだ。それがネットによって自分と同じ志向を持つ人たちとのコミュニティをいくつも持つことが出来る。積極的に自分を発信していく人には世界がどこまでも広がるわけだ。

大事なのは「やりたいことを見つけること」。それが見つかれば僕だって苦労しない。この本でも、それが難しいことであると言っている。でも、それを見つけないことには僕の人生は豊かにならないと思う。本当の意味で幸せになることができない。それを見つけるためにこそ、今年の目標として「今までに体験したことのないものに挑戦する」という目標を掲げているのだ。進む道は間違っていないと思う。どんなことにもチャレンジして、自分の志向を探っていきたい。そして自分の道を見つけた後に、ブログを通して自己発信していきたい。ちょっと怖いけど、興味を同じくする人たちとのやり取りをしてみたい。

でも僕は何かに特化した興味を持っているわけじゃないからなあ。全てが中途半端というか。一つでも熱く語れるものを持っている人は羨ましい。だからそういうコアなコミュニティに参加するのはためらわれる。広く浅くのライトなコミュニティがあればいいのに。探していないのでもしかしたらあるのかもしれないが。

とりあえず挑戦の目標と日記は続けていこう。今は毎日日記を付けているが、これも自分を知るための大きな手掛かりになると思う。僕は管理するのが好きなので、この性向を何かに活かせないだろうか。もっともっと自分についての理解を深めていきたい。あと、ネット上の知を集めるためには英語が必須か。気合を入れて取り組んでいきたい。

大切な言葉を色々知ることができた。これからの生き方に反映させていきたい。