「情報整理」プロの離れ業−35年間の取材生活から編み出した−
- 作者: 長崎快宏
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2003/09/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (2件) を見る
身の回りが整理されている人は仕事ができると言われるが、これは大体当たっている。整理上手の人は、何が重要で何が重要でないかが分かるので、常に仕事の核心を把握できるためである。
人が命令に従いたくない要因は、命令を下す側に計画性がない場合に起こりやすい。将来の展望をきっちり話し合い、伝えることによって、喜んで協力してくれるようになる。
移民国家のアメリカでは、言葉も考え方も違う人間が違和感なく生活を送れるようマニュアル化が進んだ結果、どこでも画一的な生活を営むような社会が生まれた。そうするには、あらゆる面でシステム化の必要があった。アメリカ人が気軽に転職・転校できるのは、それを支える社会の仕組みがあり、生活がモジュール化されているからである。家具付きの家だから、何処にどのようなものを収納するかも大体決まっているため、ハウスキーパーやベビーシッターなどを雇っても、いちいち場所を説明する必要がない。
目的や目標が明確な人は、あまり無駄遣いをしない。人の夢や目標は、顕著にお金の使い方に表れる。
感想
情報整理術なんだけど、それ以外のところに興味を持った。仕事場でも家でも、物の整理という点ではきっちりしている自信があるし、整理術としてはそうそう感銘を受ける点もなかったので。僕の場合、逆に絞り込みすぎて視野が狭くなりすぎてるのが悪いと思ってるんだけど。その点は今改善しようと取り組んでいるところなので、このまま続けていきたい。
アメリカのマニュアル化の話は初めて知ったため、面白かった。こういう豆知識も悪くない。あと、お金の使い方でその人の興味関心が分かる、というのも確かにな、と思った。家計簿はしっかり付けているし、この点から僕自身の方向性を探ることも可能だろう。ちょっとやってみよう。結構自分を発見できそうな気がするので、今年度末のまとめの時期には一度、しっかり整理してみたい。今は、過去を振り返るよりも、自分をより成長させるべく前へ前へと進んでいきたい。