案本
案本 「ユニーク」な「アイディア」の「提案」のための「脳内経験」
- 作者: 山本高史
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2008/03/28
- メディア: 単行本
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知らないことは、想像もできない。逆に言うと、知っていれば、いくらでも想像できる。そのきっかけが、経験データベースにある。
ある考えるべき課題がある。その課題に関してアングル(角度、視点、観点)を出来るだけたくさん用意する。なぜなら、普段その課題について深く考えたことのない自分は、恐らくその課題に一つの視点=アングルしか持っていない。つまり、主観ということだ。主観は偏見に過ぎない。
自分のあらかじめ持っていた観点のありきたりな薄さ、浅さ、説得力のなさ。偏った考えではないのだが、普通に人が想像する範囲のもので、これでは誰をも感動させることなどできないようなものだ。こうやって、主観が修正されていく。課題の全体像の把握は、イメージの確認と更新にも役立つ。脳内アングルは、想像力のきっかけの発見でもある。だれにでも思いつくものでもいい。「選ばれるユニーク」とは、誰も考えないことではなくて、誰もが考えはするが、誰も考え付かなかったことなのだ。
感想
アイデア発想について関連本を漁っていた中の一冊。読んでみると、広告のコピーを考えるための方法であって、製品開発のアイデアとは少し違う。といっても、「色々な視点からテーマを考えてみる」というのは応用できそうだ。それに、会話術を磨くためのヒントも得られたし。こうやって、目的とは違う気付きを得ることも大切だと思う。人間の深み・厚みを増していこう。
経験の価値。やっぱり大切だ。本を読み漁ることもその方法の一つ。確かに本だけでは十分ではないのだが、早く基礎をマスターし、ジャンルや手段を広げていきたい。