マネジメント−基本と原則−エッセンシャル版
- 作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/12/14
- メディア: 単行本
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あらゆるマネジャーに共通する仕事は五つである。?目標を設定する(ただちに必要とされているものと遠い将来に必要とされるものを調和させる)、?組織する(人的資源のあらゆる強みを発揮させると共に、あらゆる弱みを消す)、?動機付けとコミュニケーションを図る、?評価測定する、?人材を開発する。
イノベーションとは、科学や技術そのものではなく価値である。組織の中ではなく、組織の外にもたらす変化である。イノベーションの尺度は、外の世界への影響である。したがって、イノベーションは常に市場に焦点を合わせなければならない。人口構造の変化、知識の変化、意識の変化、ビジョンの変化、期待の変化がイノベーションの種となる。
既存事業について発すべき問いは、「この活動は必要か。なくても済むか」であり、答えが「必要である」ならば、次に発すべき問いは「必要最小限の支援はどれだけか」である。
これに対して、イノベーションについて発すべき第一の問い、しかももっとも重要な問いは、「これは正しい機会か」である。答えが「しかり」であるならば、第二の問いは、「この段階において、注ぎ込むことのできる最大限の優れた人材と資源はどれだけあるか」である。第三の問いは、「手を引くべきか。どのように手を引くか」である。
アイデアを奨励するにとどまらず、出てきたアイデアを「実際的、現実的、効果的なものにするには、いかなる形のものにしなければならないか」を問い続けなければならない。荒削りのばかげたアイデアであっても、実現の可能性を評価できるところまで検討しなければならない。
感想
ドラッカー本の第二段。参考になった部分は多かったんだけど、大半が組織構築論、マネジメント論で、今の僕がすぐに適用できるものが少ない。まあタイトルからしてそういう本なんだから当然なんだけど。今の自分の立場を超えて、こうすべきだな、という理想と言うか基礎と言うか、そういう部分は確立することができたと思う。本当に勉強になった。今の段階ではさらに探求を推し進めるべき分野ではないかもしれないけど、全体を体系立てて俯瞰するにあたり、知っておいて損はない知識だった。早くこの本の内容を実行に移せるときが来るといいなあ。