あたらしい戦略の教科書
- 作者: 酒井穣
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/07/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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日々ルーティンワークをこなす既存の組織に「戦略プロジェクト」という別の公式な組織をオーバーラップさせることで、組織内におけるウエット情報のフローを活性化させることができます。
戦略とは、コミュニケーションを活性化させるための道具です。
感想
フレームワークとか戦略とかは今まで結構読み込んできた。この本は戦略初心者にも分かりやすく書かれていることもあり、新たな視点を提示するような内容ではない。
でも、しっかり基本を押さえてあるので、自分が何をまずしなければいけないか、重要な部分を効率よく示してくれており、分かりやすかった。
僕も色々読んだとはいえ実践できてはいないわけで、これくらいのところからスタートすべきなんだな、と思った。まずはどんなことでも実際に行動することが重要だろう。
あと面白かったのが、相手を4つのタイプに分ける方法。僕はアナライザータイプだな。「求道者タイプ」(自己主張が弱い+感情が表に出ない)
行動の前に多くの情報を集めて分析し、きちんと計画を立てることを好む冷静なタイプです。孤立することを恐れず、人間関係の構築にも相手を慎重に選びます。粘り強く、最後までやり遂げる堅実さがありますが、いわゆる評論家タイプのようなところもあり、当事者意識に欠けることもあります。接するコツは、ロジカルに計画を語ること、専門性を評価すること。夢ではなくデータで説得する。
交差するタイプ(コントローラーとサポーター、プロモーターとアナライザー)は相性が悪いらしい。上層部も、こういう相性まで考えてチーム編成を考えてくれたら劇的に効率が上がるだろうに。
まあ、戦略のない上層部にさらに人間関係まで要求するのは無駄ってものか。せいぜい、相手と接するコツを意識して行動するようにしていこう。夢で語るなんて趣味じゃないんだけどね。分かっててもできないからこそ相性が悪いのかも。