ザ・チョイス−複雑さに惑わされるな！−

ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!

感想
ゴールドラット博士の本はずっとシリーズで読んできているけれど、「ザ・ゴール」の具体的で分かりやすい内容から、どんどん抽象的・観念的な内容に移ってきているなあ。そのほうが対象を広げて考えられるんだけど。それだけ元の考えが応用の効くアイデアだったってことなんだろう。
ここまで来ると、もう哲学というか、思想というか、一つの道を提示するところまで来ちゃってるなあ。「ザ・ゴール」みたいにスルッと読んで「楽しかったなあ」で済ませられる内容じゃなくて、じっくりと時間をかけて自分の内面と対話し、共感できる部分は取り入れていかなくちゃいけないような本。

人間行き着く先は同じようなところになるのかもしれない。京セラの創始者の稲盛さんの書いた「生き方」って本も哲学書になっちゃってるし。そうやって自分の内面を深めるのも面白そうだし是非やっていきたいんだけど、さしあたって今すぐ使えるような実用的な知識も欲しいし。バランスが大事なんだろうけど、今のところは実用部分に重きを置いて取り入れていきたい。
でもこういう話題で人と話し合えたら、本当に実り多い時間にすることができるんだろうなあ。そういう会話ができる友人が出来たら嬉しいなあ。