キャリアショック−どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか?
キャリアショック どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるか? (ソフトバンク文庫)
- 作者: 高橋俊介
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/06/28
- メディア: 文庫
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それが「人の値段」という発想になって表れているわけで、まさに、偏差値信仰への先祖返りとしか思えない。それは、自分の人生は自分で築こうとする自律的な生き方の放棄にほかならない。社内のモノサシが通用しないなら、社会全体のモノサシを求めようとし、それを「人材流動化と成果主義の時代」などと標榜するのは、大きな勘違いといわざるをえない。
あなたが、社会的なモノサシを求めて、資格取得を目指しているとしたら、キャリアショックへの対応に出遅れているといっても過言ではない。昨今の資格ブームや加熱する資格ビジネスは、その出遅れ感を煽っているともいえる。いくら資格を持っていても、実績がなければなんの意味もない。
キャリアステップの方法
仕事を膨らませる: 日頃から連続的に少しずつ、自分のやりたい仕事の割合を増やしていく形態
この時のポイントは、仕事を膨らませるとき、上司に対し、「やりたい仕事」とはいわず、「やるべき仕事」として提起していることだ。この仕事は自分のキャリアになると思っても、単に、自分はこの仕事をしたいというだけでは、まわりには単にわがままと映る。そこで、会社として、あるいはその部門や組織として、今、こういう仕事に取り組むべきであるとして、仕事サイクルの中のWhatを提起し続ける。小さなことであっても構わない。大切なのは、自分から問題提起し、課題設定することだ。
やりたい仕事は先に膨らました方が勝ちで、忙しくなるのを嫌って仕事をあまり膨らまさないでいると、逆に、みんながやりたがらない仕事が回ってくる可能性がある。このように、先手先手で自分のやりたい方向に仕事を膨らませてしまう方法は、キャリアの達人の基本中の基本といえるだろう。
キャリア切り開き型の人たちの発想の特徴
差別性や希少性に重きを置き、異質経験を活かし、今後の動向を読んでそれに自分を賭け、自分の好きなようにできる環境を求め、自分はこうありたいという明確な自己意識を持ち、ときには直感で判断し、そして、職業倫理を大切にする。
感想
9年近く前に発刊された本だが、今でも十分通用する本だった。今のうちからどういう方向にキャリアを振っていくかを考えていかないといけない。
僕としては、企業が全体として蓄積している知識の効率的効果的な活用方法を模索してみたいと思っているんだけど。社員の持つ力を全て抽出して統合し、それを基に分析すれば、絶対にさらに良くなるはずなんだよなあ。潜在力はちゃんと持っていると思う。それがあまり活かされていないのが本当に勿体なく感じる。内心疼くものがあるよなあ。そういう方向に僕の将来の立場を持っていくために、今何をしなければいけないか。その道筋をよく検討し、それに向けた取り組みをしていきたい。
計画的なキャリアチェンジは今の変化の激しい時代には現実的ではない、という指摘は少し耳に痛い。確かに資格が即仕事に活きるわけではないのも分かっている。でも、知識を身に付ける以外にも、人脈作り、人格作りなどの目的も踏まえている計画なわけで、無駄にはならないと思う。というより、絶対に無駄にはさせない!これを、自分を変える大きな一歩としたい。
これ以外にもやれる取り組みがあるならどんどんやっていきたい。