渋井真帆の日経新聞読みこなし隊 新版
- 作者: 渋井真帆
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/04
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
それは、経済は人間の欲望と行動の連鎖、つまり相互に関連し合って影響を与え合っているからです。経済を軸として見たニュースは、一つの記事が一つのトピックスで終わることのほうが稀です。
一つの記事を国、企業、個人の「3つのマル」の目線で複眼的に眺めて、いろいろな想像を巡らし、さらに別の視点で書かれた記事がないか探してみる。これが日経新聞読みこなしへの第一歩です。「3つのマル」を意識して日経新聞を読んでいると、一つの出来事について別のマルの視点から見た記事が出てくることに気付くようになります。
普段記事を読むときには、ある記事が「3つのマル」の中でどのマルの記事で、ほかの2つのマルにどんな影響があるのか、関係する記事はなかったかと意識してみましょう。すると「あれっ、この記事は2,3日前のあの記事に関係あるのかな?」とか「これは一週間前に個人のマルで出ていた記事を企業のマルから見た記事だ」と思えるようになってきます。日経新聞はある一日の紙面をバラバラに見ても記事を理解することはできません。それでは眺めているだけです。
感想
結構ためになった本だった。日経新聞を読み始めてもう少しで一年になるけれど、もっと効果的な読み方があるなら知りたいと思って。結局、色々な繋がりを考えながら読むってことで、その考え方は一つ上に書いた「数学的思考力を身につける」の本でも説かれていたことだよな。それが飛躍のための基礎ってことなんだろう。
国・企業・個人を意識した読み方、また企業の中でも、どのプロセスのことかを考えたり、個人でもどの視点からの記事かを考えたり。漠然と読むのではなく、頭の中でちゃんと記事を系統立ててうまく組み立てて整理しながら読まないといけないってことだな。確かに、ちゃんと意識しながら読んだら色々な情報が有機的に繋がって確固たる基盤を築けそう。
でも漠然と読んでる今でも、読むのに30分以上はかかっちゃってるからなあ。こんなの意識しながら読んだら、絶対に倍はかかっちゃうよ。初めは遅くても、慣れれば無意識にやれるようになるんだろうけど。そのための時間が今は取れなさそうなんだよなあ。でも今からでも始めないと、せっかく読んだこの本の知識が無駄になってしまうし。対象を絞って小さいところから始めるのがいいんだろう。効率・効果の追求は僕の命題だと思っているし、絶対にマスターしたい。