仕事するのにオフィスはいらない−ノマドワーキングのすすめ−

仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)

今の時代は、メディアが増え、価値観も多様化しています。その中で仕事をしていくためには、まず計画の前提となる情報をきちんと収集し、仕事の結果を検証するための「価値観」も自分なりに補強していかなければなりません。まず大量の情報をこなすこと。情報処理こそが、この時代を生き抜く最大のタクティクスの一つなのです。だからPDCAサイクルの前に、徹底的な情報収集とそれらの情報の分析が必要なのです。

ACDCプロセス
Acquisition：取得する
Classify：整理する
Dig：掘り下げる
Collaborate：連携する

感想
新しい時代の働き方について紹介されている本。これも『たぬきちの「リストラなう」日記』で紹介されていたんで読んでみた。先端をいくこういう考え方は、ちゃんと把握しておいたほうがいいだろうから。
ネットで人や情報に自由にアクセスできるようになれば、確かに直に人と会ったり会社に集まったりする必要はなく、著者が提示するような世界が広がっていくんだろう。現在でもそういう働き方が一部で実現しているようだが、それが大勢になるには多くの時間がかかると思う。安定している暮らしを、わざわざ自分から崩そうとは思わない。少なくとも今のところは。
といって、それまで今のスタイルに固執して、周りを無視するつもりもない。ちゃんとその日が来ることに備え、準備しておこう。効率よく情報を収集し、それを整理・分析する。この本でも色々と便利なアプリやサービスが紹介されていた。今年中にはiPhoneを買おうと思っているので、その際にはそれらの扱いに習熟し、使いこなせるようになっていきたい。
この本で一番の収穫は、丸三証券のウェブサイトから、日経テレコン21が無料で利用できるってのを思い出したこと。実際に定期購読している日経新聞の紙面と見比べてみたところ、そっくりそのまま表示されていた。まあ、当たり前なんだけど。新聞の購読を辞めて、日経テレコム21から読むようにすれば、新聞代がいらなくなるよなあ。紙での閲覧性という利点はあるわけだけど、慣れればそんなの気にならなくなると思うし。早いとこiPhone欲しいなあ。新機種の発表を待って判断したい。