40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

第1感−「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい−

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

夫婦の会話1時間分を解析すれば、ゴットマンはなんと95%の確率で、その夫婦の15年後を予測できたのである。わずか15分のビデオでも、確率は90%前後。
なにもすべての会話に神経を集中させる必要はない。四つの感情に注目しさえすれば、必要は情報はだいたい見つかることを発見したのだ。その四つの感情とは防衛、はぐらかし、批判、軽蔑である。中でも軽蔑の感情が最も重要だと彼は考える。


情報が増えるほど、判断の正確さに対する自信は実際と比べて不釣合いなほど高くなっていった。救急室の医者と同じだ。彼らが必要以上に情報を集めて検討したのは自信を持つためだった。だが皮肉なもので、自信を持とうとすればするほど、正確な判断ができなくなる。頭の中にある詰め込みすぎの計算式に情報を追加しすぎて、ますます混乱してしまう。


ジャムについての感想さえ、言葉では説明できない。どのジャムがおいしいか無意識のレベルではわかる。でもなぜそう思うのか、しかるべき言葉で説明しろと急に言われても、その言葉の意味がわからない。私たちはあるものをなぜ好きなのか、あるいは嫌いなのかについてもっともらしい理由を思いつき、本当の好みをその理由に合わせてしまう傾向がある。


感想
著者は、前にブログにアップした「天才!成功する人々の法則」を書いた人。今回の本の方が古いんだけど。この本もなかなか面白かった。
人は、無意識のうちに限られた情報を読み取り、判断を下している。人の顔を見てその感情を読み取ったり。これは、訓練を積むことで精度を上げることができる。喜怒哀楽、嘘をついているか、将来夫婦が離婚するかどうか、まで。すごいなあ。この本は事例集で、そのやり方を教えてくれるわけではないんだけど、是非学んでみたいもんだ。人間関係を有利に構築できそう。
「情報が増えすぎると正確な判断ができなくなる」ってのはよく心に留めておかないといけないな。僕も「収集心」の特質を活かし、情報を集めるのが好きだからな。そうして情報過多になってしまうと、適切な行動が取れなくなってしまう。確かに、ある本で勧めていたことをある本では否定している、ってのはよくあることだからな。どんな助言だったとしても、直感的に気に入った項目は、それを信じてひとまずやってみる・行動してみることが大事。
自分の感覚を言葉で説明することについての話も面白い。「良い」と思ったものについて説明を試みようとすると、どんどん自分の初めの思いから離れていってしまう。僕は訓練を積んだプロじゃないんだから、余計な技巧を凝らそうとするのはやめておこう。


物事を瞬時に判断していることの例として、即興劇が取り上げられていた。即興といっても行き当たりばったりで演じているわけではなく、きちんとしたルールがあり、反復練習も繰り返しているそうだ。なんだけど、話の筋よりも、この即興劇そのものに興味を持った。こんなのがあったのか。面白そうだな。さっそくネットで検索し、近々公演予定のものを予約した。すごく楽しみだ。