日経新聞の「本当の読み方」がわかる本
- 作者: 小宮一慶
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2010/02/11
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 46回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
月曜日は勝負の日。その週の経済イベントの予定を頭に叩き込み、景気指標を確認する。そうした知識をベースに、経済が短期的にどのように動くかという仮説をいくつか立て、実際にその週に起こるニュースと照らし合わせながら仮説を修正していく。必ず読むのが、「予定・サーベイ」面の「週目点」。エコノミストがその週のどんな景気指標に注目しているのかをチェックする。「今週の予定」の経済・企業と決算の項目のうち、太字の部分は押さえておく。
感想
小宮さんの本はいくつか読んだことがある。『ビジネスマンのための「○○力」養成講座』ってシリーズの本を出しているから。一度、無料セミナーで本人を見たこともある。そういえば、それも日経新聞の読み方についてのセミナーだった。日経新聞は毎朝読んでいるんだけど、情報量が多いため、本当に自分の糧として取り入れることができているのか不安になる。なのでこういうタイトルの本には心惹かれるんだよなあ。多少実践している部分もあるけれど、そうそう毎日じっくりと考えながら読めるわけではないので、どうしても表面だけをなぞりがちになってしまう。少ない投資で最大限の効果が得られる方法があればいいんだけど。
この本で提唱されている、日曜日と月曜日に力を入れて読んで、平日はそれを念頭に流していくって方法は、僕の要望に応えるための一つの方法だろう。平日よりは時間が取れるだろうし、試していこう。休日だからこそ色々とやりたいことが他にもあるんだけどね。巻末の資料編に載っている、過去20年分の主要景気指標の時系列データってのは、分析するにあたってなかなか参考になりそう。こういうのを頭に入れて、大きな流れを掴めるようになれたら嬉しいなあ。
話は変わるけど、この本って、「nikkei BPnet」のサイトで連載している記事を加筆して出版したものなんだな。ところどころ、どこかで読んだことがあるなあって感じてたんだよね。雑誌の連載が本になるのは今までもあったけど、ネット上でタダで読めるものをお金を出して買う人ってどれくらいいるんだろう。多少加筆されているとはいえ。僕の場合は図書館で借りたからタダなんだけど。電子化が進んで容易にデータが取得できるようになった今、情報の価値ってのは下がってきているんだろうなあ。情報の価値や量が薄い分、出版数が増えているのかもしれない。連発しないと数が稼げないから。それもまた質の低下に繋がっているような。本ってのは元来読み直しに耐えうる本質を伝えていたと思うけど、最近は雑誌のように読み捨てるものになってしまっているよなあ。