頭のいい人が儲からない理由
- 作者: 坂本桂一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/27
- メディア: 単行本
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いくら過去の知識を山のようにもっていようが、昔のやり方を正確に真似できようが、そんなもので成功をつかめると思ったら大間違いだ。未来に通用する真理を新たに考え出せる人だけが成功者となれるのである。
じゃあ、教養などいらないじゃないかと思うかもしれないが、そんなことはない。教養があればあるほど、ムダなことをしなくて済むのだ。ムダを省き、未来のことを考えるのにエネルギーを集中させるために、いろいろな分野でどこまでのことがわかっているのかを確認するのが、教養の本当の意味だと私は思っている。
戦略というのは仮説なのであって、考えうるあらゆる仮説の中から、これが最善だ、これしかないというものを徹底的に比較検証して一つ選ぶのが、戦略を立てるということなのである。(その前に、課題を明確にすることが必要)
「考える」ということが「調べる」と同義になってしまっている人が多い。考えると調べるはまったく違う行為だ。考えるはインサイドワーク、調べるはアウトサイドワーク。両者が連動して行われることはあっても、両者の間に共通項はない。
感想
Amazonでこの人の評判が良かったので借りてみた。そんなに分量がある本でもないので早めに読み終えることができたけど、まあまあ面白かった。Amazonでは上から口調がちょっと鼻につく、という指摘もあったが、特に気にならなかった。
新聞は毎日読んでいるが、確かに後から振り返ってみると、上書き修正されたような記事も多いよな。途中経過なんかは、完成した暁には不要な情報なわけだし。だから、本当に読むべき記事を取捨選択し、読み方を変えていくってのは大事だよな。意識していきたい。
「考える」と「調べる」の違いってのも確かにそうだ。「調べる」だけでは何の価値もない。それを踏まえて「考える」ことで、何らかの行動できるものを導き出すことができるか、が大事。行動に結び付けること。自己満足に終わらず、意味のあることに時間を用いていきたい。