プロパガンダ
感想
ちっちゃい文字で分厚い本だったんだけど、面白く読むことができた。これは、チャルディーニの「影響力の武器」を補完するような内容の本。この二冊が、説得の効果についての中心的書物らしいから、僕もこれで大半を押さえたことになるのかな。
ちっちゃい文字で分厚い本だったんだけど、面白く読むことができた。これは、チャルディーニの「影響力の武器」を補完するような内容の本。この二冊が、説得の効果についての中心的書物らしいから、僕もこれで大半を押さえたことになるのかな。
「ラベル化」なんかはそういう場面があればうまく使っていきたい。「自己説得」ってのは宗教でもよく使われる手段。宗教には心の安定や生きる目的を持たせる、という良い面があるのは認めるけど、それを保つために様々なテクニックが用いられているのは、やっぱり許せないよなあ。個々の人が悪くないってのは、その通りなんだけど。
「CMにおける歌や音楽の効果」なんてのが分かったのは面白かったし、何より「希少性」で僕の趣味趣向が影響されているのかも、という点に気付けたのは収穫だ。実のところどうなのか、一度考えてみようかな。「サブリミナル効果」も、実際に効果があるものとして認識していたし。
世の中にははっきりとした意図を持って行動している人がいるわけで、それに対して何の知識もないと容易く影響されてしまう。僕も気を付けようと思っていながら、知らず知らずのうちにやられていたわけだし。完全に防ぐことは無理かもしれないけれど、少しでも備えをし、あらゆることに客観的・中立的なバランスのとれた見方を保っていきたい。そういう人間でありたい。