マンガの創り方−誰も教えなかったプロのストーリーづくり−

マンガの創り方―誰も教えなかったプロのストーリーづくり

感想
僕は別に絵を描くわけでもまして漫画を描くわけでもないので、この本を読む必要はなかったんだけど。でも漫画を読むのは好きだし、「わたしが知らないスゴ本は・・」のサイトで紹介されていたこともあり読んでみた。かなり興味深かった。

漫画なんて行き当たりばったりのその場しのぎでストーリーを考えてるんだろう、と思っていたが、そんなこともなかったみたいだ。まあ当然だろうけど。でも全体のストーリーを最初から考えているというよりは、一話一話の中での起承転結や演出を深く考えているってことのようだ。一話一話の完成度が高くても、それを全話の繋がりの中で表現できなければやっぱり駄目なストーリーになっちゃうだろうから、そこの部分にもっと力を入れて頑張ってほしいところだけどな。全体では良くても個々の部分が良くなければ低迷して打ち切りとかになっちゃうので、仕方ない部分もあるんだろうけど。

一話一話にかける作者の労力には物凄いものがある。ここまでしていたとは驚きだ。もっと細部まで見てあげないと可哀想だな。僕なんかはストーリーを重視しすぎる部分があるかもな。もっと一コマ一コマに込められた意図を汲み取れるようになれたら面白いだろうな。そんなことしてたら、せっかくの娯楽なのに頭を使って疲れちゃうかもしれないけど。どんなことからも、学ぼうと思えば学べる部分がある。別に構える必要はないけれど、色んなところから気付きや学びを得られるような人間になりたい。