40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

「課題先進国」日本

「課題先進国」日本―キャッチアップからフロントランナーへ

「課題先進国」日本―キャッチアップからフロントランナーへ

今日必要なのは、ビジョンを描く知の統合と、実験を許す規制緩和なのである。だが、そもそも官僚システム自体が、キャッチアップ時代のそれから脱皮していないのだ。課題に果敢に挑戦し、新しい産業システムをつくっていこうとする、大きなビジョンを持った経営者も少ない。結局、日本社会全体が、課題解決の手段を外国に探すのではなく、自ら創造していくのだという気概を持っていない。日本全体がまだ途上国意識なのだと思う。まず、そこから変わっていかないと、日本は課題解決先進国になかなか向かうことができないだろう。

全体像が見えない事実の集積に、リアリティはない。全体像を把握する能力を回復することは、失ったリアリティを取り戻すために不可欠の条件なのである。


感想
知の統合ってのは僕も興味のあるテーマだ。グーグルもそれに取り組んでいるけれど、この本も言っているように、グーグルでただ情報を集めるだけでは、意味のある知識とならない。それをうまく統合・融合させるには、人の力が必要だ。そのために、東京大学にて「学術俯瞰講義」というのが開かれているそうだ。そしてそれをi-tunesのポッドキャストで配信している。
これはいいことを聞いた。さっそくお気に入りに登録しておいた。今後、定期的に見て、僕も自分の中で知の統合を図っていきたい。面白そうだ。