つみきのいえ

つみきのいえ

感想
短編アニメーション部門でアカデミー賞を取った作品の絵本版。名前だけは聞いていて興味があったので借りて読んでみた。絵本だけあり、さくっと読むことができる。まあ、賞を取った作品にしても、12分しかないものなんだけど。ついでに、VEOHで映像作品のほうも見てみた。

なんだろう。まあ、「面白い」っていう種類の作品ではない。自分がこれまで築き上げてきた過去をしみじみと振り返ってそれに浸らせる作品か。確かに、人の人生にはそれぞれ色んな出来事が起こってきたわけで、それを思い返してみることはなかなかに濃い時間を過ごせるものなんだろう。そこから何らかの教訓なり思いなりが蘇ってくるものかもしれない。僕だって、日記をつけたり色々な記録を残しているわけだから、そういうものに対する関心は強いほうだ。なんだけど、あまり心を動かされなかったのは、今の僕が生き急いでいるからなのかなあ。本を読み耽り、どんどん色々な経験をしたいと思って活動を活発化させている。未来に目を向けすぎ、過去を蔑ろにしている？でも、過去を反省しているからこそ、今の僕の、未来に対する渇望、希望、夢があるわけで。つまりは、今はそのタイミングじゃないってことなんだろうな。

いつか、自分の思い描いた自分に到達したとき、自分に一定の満足感を得られたとき、ゆっくりとそれまでの自分を振り返ってみるのも面白いだろうなあ。今は、そうして振り返ったときの思いが充実するよう、一日一日を目一杯生きていきたいな。