40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

続 影響力の法則

続・影響力の法則―ステークホルダーを動かす戦術

続・影響力の法則―ステークホルダーを動かす戦術

良いビジョンは、達成後に関係者の状況がどう変わるのかを具体的にイメージさせることができる。予想される姿のことではない。どのような状態を目指したいのかが重要なのだ。
この仕事には意味があること、つまり自分たちの仕事は誰かの役に立つと感じさせられる点に、強みがある。自分たちの存在の良き意義を感じさせ、関心を惹きつけ、直観に訴えるのである。素晴らしいビジョンがあっても、どう達成するかが分からなければ、あまり役に立たない。一方、プランがあっても、あなたのビジョンに耳を傾け、信じる気持ちになる人がいなければ、実行は不可能なのだ。


説得力のあるビジョンは、現在と目指すべき将来の姿の違いを明確に伝える。ビジョンが人々の意欲を喚起し、かつ何とか達成可能だと思える範囲内にあれば、現在と目標の姿との間のギャップを解消しようという気持ちになる。一方、魅力的なビジョンであっても、聴き手が不可能だと感じる場合は、達成の道筋を示すか、またはあなた自身が実現可能性を再チェックする必要がある。人はほどほどの緊張感を感じるとき、自らを変える用意ができるのだ。あまりにも違いが大きいと、立ちすくんでしまう。一方、小さすぎると、変える必要を感じない。
人々をビジョン達成へ、すなわちそのためのアクションへ向かわせるには、ビジョンと現在との差を強調するか、または現状の問題に焦点付けるかによって刺激するのである。


感想
「影響力の法則」の続編。前作が面白かったから借りようと思ったんだと思うんだけど、なにぶん、期間が空きすぎたためにすっかり忘れていた。それに、続編と言っても、アメリカで出版されていた元本から翻訳版を出版するに当たり削除された部分が今作に当たるらしい。つまりは、主要な部分は前作で出尽くしており、言っちゃあなんだけど、搾りかすってことだよな。ヒットしたからある程度の需要は見込めるだろう、との判断で出版されたんじゃないだろうか。まあ、ビジョンについての記述は多少参考になったけど。
どんな本だって何かしら得るところがある。曲がりなりにも全て読み切ったわけだし。多少なりとも僕の血肉となってくれたら幸いだ。