カラマーゾフの兄弟 1巻
- 作者: ドストエフスキー,亀山郁夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/09/07
- メディア: 文庫
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サイト「私の知らないスゴ本」で、小説ではナンバーワンの本だと絶賛されていたし、いつかは読みたいと思っていた本だったんだけど、ようやくタイミングを掴んで読むことができた。といっても、全四巻+解説1巻もあるらしいので、全部読みきるのには時間がかかりそうだけど。今回はその一巻目を読了。
感想としては一言、かなりキツイ。「罪と罰」のときはあまりの苦痛で途中で投げ出してしまったけど、これもなかなかどうして、読み進めるのが辛くなってくる。ただ、「罪と罰」みたいに主人公の思考回路が理解不能で拒絶反応がある、というところまでは行かなかったため、なんとか読みきることができた。
といっても、話の内容に共感できたわけでもなく、むしろ呆れるというか、登場人物がどうしようもない奴らばかりなので。自分を律することを知れよ、と。あんな欠陥だらけの人間が存在していていいのか?というのはちょっと言いすぎかもしれないけど。人格が破綻している。本当にこれ、最高傑作と言えるのか?世間の評価に疑問を感じてしまう。
まあ、第一巻は人物特性の紹介を兼ねた面もあり、二巻以降で物語が動き出していくらしい。そっちがめちゃくちゃ面白いんだろ?とちょっと自信無さげに期待。何にしても一巻目だけで全てを評価することはできないんで、感想はこの程度で。本当に大丈夫だろうな?