プロデュース能力
- 作者: 佐々木直彦
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: 単行本
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一つめは、魅力的な物語は、高いモチベーションをつくりだすから。
二つめは、魅力的な物語は、実現するイメージを強化し、行動の迷いをなくすから。
三つめは、魅力的な物語には、人を説得し、協働作業に巻き込む力があるから。
オンリーワンな自分の能力を意識できる人は、自信を持ってこれまでとは違う未来を創造しようと発想し、行動しようとする。そういう人ほど、実績も積める。それによって、特定分野で専門性が高まり、信頼感も高まるから、さらに新しい試みをやりやすくなる。
つまり、仮にニッチな分野でも、自分のオンリーワンなものを発見したり、あるいはつくりあげようと意識している姿勢こそが、プロデュースにつながるビジョンを描く「思考」につながるのである。
どんなに魅力的なプランでも、はじめは、不確実性のある構想に賛同できる人は少ないし、資金も潤沢にはなく、使えるノウハウも限られる。突破口を開く秘訣は、取り組むテーマを絞り込むことである。
テーマを絞り込めば、限られた資源とエネルギーを一点に集中できるようになる。だから、アイディアがカタチになり突破口が開ける可能性が高まる。たとえ小さくとも、明確な結果を出して影響力を生みだし、次の段階に進んだほうが実現性は高くなる。自分自身のモチベーションも高まるし、周囲への影響力も生まれる。プロデュースをこれから立ち上げようとする際、まず何をやろうとしているかを限定してわかりやすくプレゼンすることは、信頼感を生みだすことにもつながる。その意味でも、テーマの絞り込みは功を奏するのだ。
感想
ひさしぶりにビジネス書を読んだ。ビジネス書って中身が重いのが多くてなかなか読み進められないんだけど、その分得るものも多くて好きだ。この本でも色々なことを考えさせられた。
未来への具体的なストーリーを描くってのは、是非やってみたい。僕の人生において究極的に成し遂げたい「目的」ってのはちゃんとあって明文化もしてるし、それを達成するための段階的な目標として今年の目標を掲げているわけだけど、その繋がりってのはもっとちゃんと描いたほうがいいな、と。それと、目的を成し遂げた状態ってのはどんなものなのかってのも描かないと。現時点では目的に対する熱意は失われていないし、それに向けての活動も着実に進められていると思っているが、この状態がこれからもずっと続くという保証があるわけではないからな。毎日の生活の中ではやる気が起こらない日だって出てくるし、突発的な事件が起こって中断してしまった時、もう一度進みだすためのしっかりとした土台は持っておきたい。そのためにできることがあるのならば、ちゃんと備えておくべきだろう。それに、この目的の達成にはパートナーも巻き込んでいきたいと思っているし、そのためにもちゃんと説明できるよう、頭の中の考えは出力して整理しておかないとな。
「テーマを絞り込んで資源とエネルギーを一点に集中する」ってのもその通りだよなあ。今の僕は全方位に興味のアンテナを張っていて、なんかどんどん分散希釈されているような感じだからな。今まで狭い自分に凝り固まっていた分、その反動で多くを求めてしまうのも分かるんだけど。一つ核のテーマを決めて深めつつ、もう片方で幅を広げていくってな感じで両者のバランスをとりながら進めていこう。