神話と意味
- 作者: クロードレヴィ=ストロース,大橋保夫
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1996/12/16
- メディア: 単行本
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文字や古文書をもたない社会においては、神話の目的とは、未来が現在と過去に対してできる限り忠実であることの保証なのです。ところが私たちは、未来はつねに現在とは異なるものであるべきだ、またますます異なったものになってゆくべきだ、と考えます。
私たちの心のなかで、神話と歴史のあいだにはある断絶が存在します。しかしながらこの断絶は、歴史の研究によっておそらく打ち破られるでしょう。ただしそれは、歴史を神話から切り離されたものとは見なさず、神話の延長として研究することによって可能になるのです。
感想
神話には前々から興味があって。今年の深めていくテーマとして「歴史」も掲げているわけだし、各国の一通りの神話を知っていこうかな、と。まあ、歴史というのとはまたちょっとジャンルが違うのかもしれないけどさ。ついでに。著者も、歴史は神話の延長と言っていることだし。
神話についての本をAmazonで眺めていたら、レヴィ=ストロースが引っ掛かった。名前は聞いたことがあったけれども、どんな本を書いたのかまでは知らなかった。色々な神話間の共通性や意味なんかを考察したらしい。
ただ単に、神話それぞれの物語を知るだけでなく、それらの繋がりまで考えられたら面白そう。というわけで、レヴィ=ストロースの著作も追っていこうと思う。途中で挫折しない限りは。
今回の本はその手始めに。ここから本格的に取り組んでいこう。