「やればできる!」の研究
「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力
- 作者: キャロル S.ドゥエック,今西康子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2008/10/27
- メディア: 単行本
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こちこちマインドセット 成功を決するのは才能。失敗は能力が劣る証拠。努力は才能なき者の悪あがき。
しなやかマインドセットの人が意気揚々としているのは、何かに全力で取り組んでいるとき。では、こちこちマインドセットの人はどんなときだろう。ものごとが完全に自分の手中にあって、順調に進んでいるときである。手に負えなくなると、たちまちやる気が失せてくる。
子どもをどのようにほめているだろうか。頭の良さや才能をほめてしまいがちだが、そうすると、こちこちマインドセットのメッセージを送ることになり、結果として、子どもの自信や意欲をそいでしまう。そのようなほめ方はやめて、どんな方法で、どれだけ努力し、どんな選択をしたかというプロセスに目を向けよう。子どもとのやりとりの中でプロセスをほめる練習をしていこう。
感想
「値段の10倍得する本」の第9弾。しなやかマインドと、こちこちマインドについて。
初めは、僕はどちらかといえば「しなやかマインド」のほうだろうと思っていた。望みさえすれば、ある程度の地点までは伸ばせるって。対象への興味の強さと持続力が、どこまで伸びるかを決めるって。「引き寄せ」の力も信じている。
なんだけど、読み進めるうち、僕にも結構「こちこちマインド」の部分があるんだなあって思わされた。しなやかマインドの色々な特徴を説明されて、「そこまで前向きにはなれないなあ」と。純粋すぎるというか、挫折の経験がないんじゃないのか?とか思ったり。
あと、僕は管理するのが好きだしな。全てを知りたい・把握したい・操作したいって欲求もあるし。これは、今後そうなっていきたいってことで、「しなやか」に含まれるのかもしれないけど。
まあどちらにせよ、人には色々な面があるからな。そういう自分を自覚・認識するのは大切なことだよな。自分を正しく評価できないことには、変えようもないし。マインドを変えることでより良い結果が得られるのならば、少しずつでも取り入れていきたい。
「才能よりも努力を褒める」というのは、人を教える際に気を付けていきたい。才能を褒めると失敗を恐れるようになるってのは、自分自身に当てはめてみても良く分かる話だからな。教育者自身のマインドセットは、容易に伝染してしまう。本当、教える立場ってのは難しいよね。まあそれも、初めから完璧な人はいなくて、しなやかマインドでもって成長し続けていくものなんだろうけど。