40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

任天堂“驚き”を生む方程式

任天堂 “驚き”を生む方程式

任天堂 “驚き”を生む方程式

娯楽に徹せよ。独創的であれ。必需品と区別しろ。身の丈を知れ・・・。山内の教えが、任天堂の企業文化を醸成し、山内から岩田らへ言葉が継がれている。であれば、なぜ社是や社訓、企業理念として明文化し、全社員と共有しないのか。それは、山内が言うように、山内自身が企業理念という言葉を嫌い、明文化したものが必要な経営者は大成しないという考えの持ち主だからである。
ここに、岩田は自分なりに解釈した、もう1つの回答を加える。「社是、社訓がないことが、任天堂イズムなんですね。だって、社是、社訓の通りに動いていたら人々は飽きてしまうから」
よそと違うことをしなさい、人は同じことを続けていたら飽きてしまう、環境の変化に対して柔軟でありなさい、過去に成功した方法が未来も通じると思ったらいけない・・・。要は独創的であれと言われているのに、こうしなさいという文書を忠実に守るのはおかしい、という岩田の理解だ。


感想
リーマンショックで経済が崩壊したにも関わらず、過去最高益を更新した任天堂の秘密に迫る本。といっても、こういう浮き沈みは常にあるもんで、実際任天堂も2010年度は減収減益を発表してるからね。時期をずらせばどこだって同じってことだよな。といっても、任天堂の凄さが損なわれるわけでもないんだけど。

色々と任天堂の歴史とか哲学とかを知ることができた。特に、企業理念がないというのは強く印象に残った。うちの会社も離職率は低いし、無意識に醸成されている文化ってのはあるんだと思う。そしてそれが強みに繋がっているんだろうな。それを解明して任意に取り出せるようになれば、もっと力を発揮できるのかもしれない。
まずは、その強みってのが何なのかを定義しないといけないんだろうな。是非ともみんなで話し合ってみたいもんだ。