任天堂“驚き”を生む方程式
- 作者: 井上理
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/05/12
- メディア: 単行本
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ここに、岩田は自分なりに解釈した、もう1つの回答を加える。「社是、社訓がないことが、任天堂イズムなんですね。だって、社是、社訓の通りに動いていたら人々は飽きてしまうから」
よそと違うことをしなさい、人は同じことを続けていたら飽きてしまう、環境の変化に対して柔軟でありなさい、過去に成功した方法が未来も通じると思ったらいけない・・・。要は独創的であれと言われているのに、こうしなさいという文書を忠実に守るのはおかしい、という岩田の理解だ。
感想
リーマンショックで経済が崩壊したにも関わらず、過去最高益を更新した任天堂の秘密に迫る本。といっても、こういう浮き沈みは常にあるもんで、実際任天堂も2010年度は減収減益を発表してるからね。時期をずらせばどこだって同じってことだよな。といっても、任天堂の凄さが損なわれるわけでもないんだけど。
色々と任天堂の歴史とか哲学とかを知ることができた。特に、企業理念がないというのは強く印象に残った。うちの会社も離職率は低いし、無意識に醸成されている文化ってのはあるんだと思う。そしてそれが強みに繋がっているんだろうな。それを解明して任意に取り出せるようになれば、もっと力を発揮できるのかもしれない。
まずは、その強みってのが何なのかを定義しないといけないんだろうな。是非ともみんなで話し合ってみたいもんだ。