歌舞伎入門

歌舞伎入門 (岩波ジュニア新書)

歌舞伎座の興行で、働き盛りの人気役者が一興行に一役だと、なんとなく寂しい感じがします。汚れ役で活躍しても、もう一度美しい姿で出てきてほしい。そのようなファンの気持ちにこたえようとするところに歌舞伎の特色があります。

歌舞伎は、役者と役者が顔を合わせるドラマです。それは同時に、役者と観客が顔を合わせるドラマにもなりました。そこには「かぶき者」と呼ばれた男の、切ない恋の物語があります。その悲しさを自分のことのように受け止めて、一緒に泣き、笑い、楽しむ。歌舞伎という演劇の特色はそこにあります。

感想
今度見に行く歌舞伎の予習のために借りた本。本番までまだ日数があるので、借り出し延長をして、その時まで手元に置いておくことにしよう。もう一冊ガイド本を借りているが、もしもそれでも足りないようならもっと借りてみよう。本番に向け、最大限楽しめるように全力で準備しておこう。読んでいるうちに、見に行くのがすごく楽しみになってきた。