40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

フォーカス・リーディング

フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術

フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術

本を読めば何かしら知識が手に入ります。それすらなくて、ただ「元気をもらった」などと喜んでいるとしたら、その人は本の読み方を考え直したほうがいいでしょう。
でも、本を読んで知識を手に入れて喜んでいるのも、ある意味、それを五十歩百歩なのです。その知識はいつまで記憶に残っているのでしょうか?仕事の現場で生かされるほど深いものなのでしょうか?
表面的な知識を手に入れたことによる刹那的な満足感こそが、あなたの成長の敵だと思って間違いありません。はっきりいって、読んでいる最中や、読み終わった直後の満足感なんか、どうでもいいのです。手に入れた知識が、あなたの中で、あなたの現場でどう生かされたのか、そこをきちんと検証しましょう。そこまでしてはじめて、その知識が役に立ったかどうかがわかるのです。


毎日30分、本屋での立ち読み時間を確保してください。あえて立ち読みをするのは、正しい姿勢と高い集中力、そして「割り切り」の気持ちを高めるためです。


【第一週】15分の下読み+15分の本ちゃん読み
下読みでは、スピード優先で流しつつ、徐々に意識と視野をコントロールしていき、入力レベルを適正な状態に保ちます。「二回目でケリをつけるから」ということで、ひたすら見出しを中心に「流れ」と「概略」だけをつないでいければよしとしましょう。
続く本ちゃん読みでは、下読みで得た情報を元に、「どこを読めば、知ったかぶりして内容を語れるか」を考えながら要所要所を丁寧に読んでいきます。大胆に捨てるべきところを捨てていかないと目標ページ数に到達しませんし、このトレーニングの意味が薄れてしまいます。そして、詠んだその日か次の日には、友達なり、家族なりに、知ったかぶりして本の内容を教えましょう。思い出す作業を積み重ねることで、徐々に記憶の回路も鍛えられていくからです。


【第二週】10分の下読み+15分の本ちゃん読み+5分の振り返り
最後に5分でサクッと振り返る。5分で一冊ということは一ページ一秒少々ですから、本に目を通すというよりも、記憶の中の情報を整理するキッカケとして本を利用するだけになります。それでも、この三回目の振り返りで、記憶への定着度は驚くほど高くなります。


【第三週】10分の本ちゃん読み+20分の処理
本は「読んだ後」こそが重要です。そしてフォーカス・リーディングの本当のフォーカスは、「あなたの成長」にこそ向けられるべきものなのです。そのために、あえて「20分の処理」の時間を確保することにします。この20分であらためて本に戻り、線を引き、付箋を貼るもよし。行動に移すべきことをリストに書き出すもよし。本をキッカケに考えたことを簡単にメモしておくもよし。ここで、フォーカスを「手に入れたいリターン」に替えて、スキャニング的に一冊10分で重ね読みをしてももちろんよし、です。


感想
僕は通勤時間と昼休みの時間に読書をしており、それ以外の時間を特別に割り当てているわけでもないので、本を読むことがそれ以外の活動の妨げになっている、ということはあまりない。そうだとしても、やっぱり早く本を読めたほうが得るものも大きいだろうし、それに読みたい本はたくさんあるわけだし。だから速読ってのは前々から興味を持っていた。この本はAmazonでも長い間ランキングしており、一度読んでみたいと思っていた。

感想としては、結構面白かった。「本を読む」ことが目的なんじゃなくて、「そこで何を得たか、どう行動に結びつくのか」が大切で、それを意識して読めってことだよな。僕も目的があって読む本を定めているわけで、それはちゃんと念頭に置いている。だけど、欲張りというか、そこでの意図しない・偶然の出会いってやつも求めてるんだよなあ。だから目的に外れている文章だってことは分かっていても、とりあえず全部読んでしまう。確かに効率の面から言えば、そういうところはばっさり切るのが正解なんだろうけど。

でもよく考えてみれば僕の場合、個別の本を読む目的の上位目的として、「自分を広げる」というのを持っている。自分のピントが合っていないものの存在に気付くためには、やっぱり回り道が必要なんだと思う。だからやっぱり僕の読書方法は僕の目的にあっているわけで、そうだとしたらこの「フォーカス・リーディング」での速読はできないってことだな。トレーニングの部分は参考にできるけど。
他にも僕に合った速読の方法がないか、今後も色々と探してみたい。