40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

赤川次郎の文楽入門−人形は口ほどにものを言い−

赤川次郎の文楽入門―人形は口ほどにものを言い (小学館文庫)

赤川次郎の文楽入門―人形は口ほどにものを言い (小学館文庫)

曽根崎心中」「心中天網島」「冥途の飛脚」・・・。近松の名作に、多くの遊女が扱われているのは、それが現実の事件を下敷にしているせいだけでなく、当時の世の中の様々な歪みが、「身を売った女」の姿に現れているからだろう。

金で売られた女は、その金を払ってくれる男に身請けでもされない限り、まず廓から出ることはできなかった。「こっそりと戸を開ける」ことは、即ち「死」を意味したのである。「心中天網島」の大和屋の戸が、いくら力を込めても開かないのは、あざとい仕掛けではなく、「閉じ込められた女」にとって、死こそが「解放」だったのだと訴えかけてくる。


感想
歌舞伎に続き、文楽についても調べてみた。文楽で発表された作品が歌舞伎でも行われるようになった作品があるように、両者には共通点がある。そういった点で入りやすさがあるし、赤川次郎の紹介文を読んでいたら僕も見に行きたくなってしまった。2月に東京での公演があるということで調べてみたら、18時30分からの演目は「曽根崎心中」。吉田蓑助も出ているし。というわけで是非行きたかったんだけど、残念ながら全部売り切れ。1/7から予約開始だったみたい。ちょっと間に合わなかったか。多分予約開始初日に動かないと取れないんだろうな。まあ、5月に再挑戦するとしよう。となると4月頭に予約開始になるんだから、それまで忘れないようにしておかなくちゃ。

その前に1/20は初めての歌舞伎見学。これの感想次第で今後どうしていくかが決まっていくと思う。僕がどう思うのか、本当楽しみだなあ。