Ｎｏ．１理論

No.1理論―「できる自分」「強気の自分」「幸せな自分」 (知的生きかた文庫)

人の脳は、過去のデータを瞬時に集め、意識的あるいは無意識的に判断を下しています。私たちの感情、思考、行動というのは、すべて脳にインプットされた過去の記憶をベースにして導き出されるものです。
優秀な人の脳は、その分野における数々の成功体験がデータとしてインプットされているために、最初からプラス感情、プラスイメージ、プラス思考です。私たちのように「できっこない」とか「おれなんてどうせダメだ」というような、マイナス思考に支配されることは間違ってもありません。
成功する人間と、そうでない人間の違いは、これ以外には何も存在しないのです。つまり、人の脳は、感情、イメージ、思考の三つがプラスになれば、必ず成功するしくみになっています。

本当に「できる」とイメージしたものは必ず実現する。その理由はいろいろありますが、一つは、そのイメージを実現させるためには、「何が必要であるか」「自分が今何をしなければいけないか」が、自然とわかってくることです。
将来から今を振り返ると、「現在の自分に何が欠けているか」「何が必要であるか」が歴然と見えてきます。

世界に無数に存在する宗教は、突き詰めれば、すべて自分を信じるための心のシステムです。神を信じると、自分が信じられるようになる。ですから信仰を持つ人間は、ときに私たちには想像もつかないような驚くべき底力を発揮します。
また、人が家庭を営み、会社や地域社会、友人関係などのつながりを大切にするのは、そこに同一の価値観を見出したいからです。他人とつながり、自分たちが同じ価値観を共有することを確信できたときも、人は自分が信じられます。

「自分は必ず成功する運命にある」―そのような最高のプラス思考ができるのは、自分の過去や現在の環境、まわりの人に感謝している人間だけなのです。
「自分は成功する運命にある」「今の苦しい環境は、よくなるための運命だ」「今までの人との出会いもすべて運命だ。運命的な出会いに感謝しよう」「結果は運命であるから、結果を恐れる必要はない」「努力することも運命である。だから少しも大変ではない」「自分の運命を信じている。だから他人と自分を比較する必要はない」「自分はツイている。運のいい人間だ」
まずは、これらのイメージを繰り返し、潜在意識に焼き付けてください。それによって、脳の条件付けが変化し、ものの見方・考え方が変わってきます。

感想
この本は、先週読んだ「脳内活性！記憶力を高める」の著者のお父さんが書いた本。同じメンタルトレーニングの仕事をしているそうだ。今回の本の方が発行年数が古いので、これをベースに先週の本は発展させたものなんだろう。ベースなだけあり、興味深い点が数多く詰まっていた。すごく参考になった。

僕は自分ではプラス思考の人間だと思っている。今までの人生は本当に幸運に進んできたと思っているし、今現在の状況も満足している。もちろん、こうしておけば良かったという後悔や足りないと自覚している部分はあるけれど。でもそれも、過去や現在を否定するものではない。今後いくらでも挽回できると思っているし、最後には必ず成功するって確信している。だから、僕はこのままの考え方で突き進んでいいんだ、って自信になったし、それをもっと深めていこうというモチベーションアップにも繋がった。ただ、考えなければならない部分もいくつか見つかったけど。

僕の場合、将来の目標は一応描いていて、それに向かって自分を成長させていこうと今現在も動いている。でも、それが今の現状とうまく繋がっていないようだ。というのも、今の仕事はウキウキワクワクしながらやってないからなあ。辛いわけじゃないけど、ちょっと事務的になっているというか。キャリアが途中でジャンプしてしまっている。これは、イメージが具体的でないってことなんだろうな。「今の仕事の延長線上に未来の目標がある」というふうに意識を変えていかないとな。

それと、気の合うグループ同士が集まるってことだけど、僕の周りにはグチを言っている人が多いような。内心ではプラス思考でも、それをあまり表に出さないようにしてきたからだろうな。僕って人付き合いに慣れてないんだよね。自己開示することがない。今まで、「他人の力は必要ない、目標は自分の力で達成する」って一線を引いていたからな。これじゃいけないってのは、最近分かってきたんだけど。「切磋琢磨する仲間が欲しい。」今はそう思っているんで、それを実際に行動に移して表していかないとな。