40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

ローマで語る

ローマで語る

ローマで語る

マフィアは永遠だと、つくづく思ってしまいますよ。ある意味では貧民救済機関でもあり、恵まれない人に生きる糧を与えるシステムでもある。また、有能でやる気もあるのに公正な登用システムが機能していない社会で、自分の才能を活かす職に就けない若者たちにとっても、それに手をかけさせてくれるのがマフィアなんですからね。
犯罪組織なのだから、壊滅に努めるのは当然です。しかし、警察の努力だけでは解決しないところが、マフィアのマフィアたる所以でもある。


感想
塩野さんの本ということだったので。塩野さんが息子と映画について語り合うという内容。塩野さんの本はエッセイ含めほとんど全て読んでいるからなあ。逃しているのは多分2,3冊。歯に衣着せぬ、時に独断も混じったずばっとした文体が心地良いんだよな。ローマも好きだし、ルネサンスにも興味あるし。なんだけどこの本は、映画には詳しくないんであんまり入り込めなかった。ただ、ファンってのはここまで深いものなんだな、と圧倒されてしまった。これみんな覚えているんだろうか。まあ、対談前に予習している部分もあったみたいだけど。ここまでの内容で語れるものを持っているってのは羨ましいなあ。どんな分野でも、一芸に秀でているってのは尊敬する。自分に無いものに対する憧れってのもあるんだろうけど。そして、それをやり取りできる相手がいるってのも。
DMMのレンタルサービスを利用しているんで、興味を持ったものをいくつか予約リストに加えておいた。自分にとっての良作と巡り合えるといいなあ。

おまけでマフィアについて。本の筋とは全然関係ないんだけど、どの世界でも同じなんだなと思って。