ローマで語る
- 作者: アントニオ・シモーネ,塩野七生
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2009/12/04
- メディア: 単行本
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犯罪組織なのだから、壊滅に努めるのは当然です。しかし、警察の努力だけでは解決しないところが、マフィアのマフィアたる所以でもある。
感想
塩野さんの本ということだったので。塩野さんが息子と映画について語り合うという内容。塩野さんの本はエッセイ含めほとんど全て読んでいるからなあ。逃しているのは多分2,3冊。歯に衣着せぬ、時に独断も混じったずばっとした文体が心地良いんだよな。ローマも好きだし、ルネサンスにも興味あるし。なんだけどこの本は、映画には詳しくないんであんまり入り込めなかった。ただ、ファンってのはここまで深いものなんだな、と圧倒されてしまった。これみんな覚えているんだろうか。まあ、対談前に予習している部分もあったみたいだけど。ここまでの内容で語れるものを持っているってのは羨ましいなあ。どんな分野でも、一芸に秀でているってのは尊敬する。自分に無いものに対する憧れってのもあるんだろうけど。そして、それをやり取りできる相手がいるってのも。
DMMのレンタルサービスを利用しているんで、興味を持ったものをいくつか予約リストに加えておいた。自分にとっての良作と巡り合えるといいなあ。
おまけでマフィアについて。本の筋とは全然関係ないんだけど、どの世界でも同じなんだなと思って。