40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

クーリエ ジャポン 2010年 04月号

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 04月号 [雑誌]

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 04月号 [雑誌]

感想
特集記事「食糧争奪戦争」が面白かった。クロマグロの禁輸提案に関する結果が出る前に読み終えておいて良かった。もし却下された後だったら、ここまで興味を持って読まなかったかもしれないし。日本はこの結果に安堵するだけじゃなくて、実効性のある削減策を講じなければならない。
あと、今回なんで却下されたのかってこともちゃんと考えないといけないと思う。日本の読みでは、可決されるのは避けられないって話じゃなかったっけ?それが、結果は大差で否決。日本の諸外国に対する働きかけが実ったわけじゃないよな。もちろん、そういうのは一生懸命やっていたみたいだけど、それを踏まえて可決は避けられないと思っていたんだから。原因は別のところにある。中国のアフリカ諸国への働きかけがこの結果をもたらした、らしい。中国はすごいな。まだ国内にたくさんの問題を抱えているけれど、決して内向きになることなく、ちゃんと世界にも目を配っている。途上国に投資して影響力を強めたり、資源を押さえたり。しっかりした戦略を持ってるんだよな。それに引き換え日本は。マスコミは相変わらず国内のどうでもいい問題を取り上げ、世論を誘導して決して真の問題に切り込まない。政治家も自分の票田に目を向けるばかりでふらふらと実効性のないばら撒きを繰り返している。日本の経済成長時代、本当に世界に目を向けていれば、もっと多くの問題が解決していたと思う。まあ、今さら過去を振り返ったって仕方ないんだけどね。


とはいえ、日本に底力があるのは確かだ。今まで危機に瀕する度、そこから劇的に復活してきたんだから。問題は、底まで到達して国民全員が危機感を持たないと一致して動けないってことだろうな。これからの世界が、ちゃんと挽回の効く世界だといいけど。世界の仕組みは巧妙化しているから、一度開いた格差を固定するような力が働かないとも限らない。まあ今現在でもそうなんだけどね。それがより強化されて、どうあがいても這い上がれない、なんてことにもなりかねない。
国を捨てて自分だけ助かる、なんてことが可能とも思わないけど。でも自分で出来る範囲での保険はかけていかないとな。先を見据え、常に修正を施しつつ、より良い未来に向かって努力していきたい。