40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

ラテに感謝!

ラテに感謝! How Starbucks Saved My Life―転落エリートの私を救った世界最高の仕事

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感想
立ち読み本。頂点からどん底まで落ち、そこから這い上がった人の物語。這い上がったといっても、社会的な立場でってわけじゃなくて、一人の人間として目覚めたというか、生きる目的に到達したというか。スターバックスに勤めだした後、ゆっくりと着実に成長していく。淡々と描いていくんだけど、妙に引き込まれた。といってもこの主人公、働く意識や周りの人たちに対する見方や態度は、働き始めた当初から高く保たれていたような。人格的には物語の最初から完成していたというか。後から振り返って書いているからそう感じるだけで、当時は葛藤があったのかな。「受け入れなくちゃいけない、だけど受け入れ難い」みたいな。回想の場面を通して今までの自分との対比は詳しく描かれているんだけど、どうしてそういう境地に至れたのか、心の変遷みたいなのも描いてくれると楽しかったんだけどな。生存本能が全てを塗り替えたってオチじゃつまらないしね。まあ、落ちぶれた生活も長かったみたしだし、ある程度下地ができていてもおかしくはないけど。

この人はこういう劇的な変化によってようやく悟れたようだけど、僕自身は、そこまでの経験をしないでも大切なものを掴める人間でありたいなあ。変化は好きだけど、ここまでのジェットコースター人生は歩みたくないし。柔軟な見方は常に心がけているけれど、自分では意識せずに凝り固まっている部分もあると思う。無意識だからこそ気付けないって部分が。そういうのはどうしたら気付けるんだろうなあ。いろんな場面に自分を置いてみて、その反応を確かめてみるとか?指摘してくれる友を持つとか?
こうしてせっかく世に生を受けたからには、成長し続ける自分でありたい。それが自分の幸せに繋がっていると思っているので。そのための方法を、これからも色々と模索していこうと思う。