40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉

幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉 (岩波新書)

幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉 (岩波新書)

感想
シリーズ日本近現代史の第1巻。このシリーズは全10巻出ている。大まかな流れは掴んだんで、これからはもっと細かく見ていこうと思う。順次読み進めていこう。
幕府はペリー来航を知っていたとか、諸藩の藩政改革の動きとか。今まで知らなかったことが色々と知れた。外国との条約交渉についても、ただただ相手の言うままに受け入れたわけではなかったんだな。相手との力量差がありつつも、その中で最善の結果を得ようと努力していた。翻って、より対等な立場で交渉できるはずの現代日本の諸外国との駆け引きはどうなっているのか。将来や世界を見据えるよりも、内に篭っているように思う。でも、それを政治家の責任ばかりにはできない。即物的に行動する国民ばかりだから、政治家も即物的に行動するんだし。票取りの政策を国民が支持しなければ、政治家だってもっと大局的に物事を考えるようになるだろう。まあ、それを国民に期待するのは無理なのかもしれないけど。でもそれを、諦観を持って受け入れるんじゃなく、改善するために何が出来るのかってことを考えていかないといけないよな。
近代史の研究が進み、従来の見解とは異なる見解ってのも出てきているようだ。そういうのが知れるのも楽しかった。もっともっと、驚きや発見を感じていきたい。まだまだ貧弱な土台だけど、読書を進め、強固な土台を築いていきたい。