台湾人と日本精神(リップンチェンシン)−日本人よ胸を張りなさい−
- 作者: 蔡焜燦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/08/03
- メディア: 文庫
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台湾人と中国人の決定的な違いはなにか。「公」という観念の有無だ、と思う。日本の教育は、台湾人に他の近代国家と伍して恥じない最高水準の道徳を身につけさせてくれた。日本統治時代の道徳教育こそが、台湾人と中国人を精神的に分離させたのである。
かつての祖国・日本の若者達よ、あなた方の先人達は実に立派であり、いまも台湾の地で「日本精神」が崇敬されている事実の語るところを君達の後世に伝えられよ。そして、自国の歴史を正当に評価し、自信と誇りを持って堂々と胸を張って未来に雄雄しく羽ばたいてほしい。「日本人よ目覚めよ、そして自分の国を愛しなさい!」
感想
ゴー宣「台湾論」を読んだ時、この本も合わせて読むことを勧められていたので読んでみた。「台湾論」のネタ元がここから取られたことがよく分かった。取りすぎじゃないかってくらい。おかげで新しい情報がそれほど得られなかった。でもまあ、台湾の人にここまで言ってもらえるってのは、純粋に嬉しいよな。読んでいて感動が込み上げてきた。著者の言うとおり、日本人が誇りを取り戻し、自分の国を愛せるようになったらいいなあ。そうなったら本当に素晴らしい。でも自分一人は何とかなっても、全国民がそれを意識するってのは難しそうだ。
最近は台湾も中国に急接近しており、今後どうなっていくのか分からないよな。台湾独自の歴史を捨て去ることはないと思うけど、中国式がまた広まったり、歴史認識が変わっていくってことがないといいけど。