全身落語家読本
- 作者: 立川志らく
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/09/01
- メディア: 単行本
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「落語は人間の業の肯定だ」と言ったのは談志である。人間とは弱いものだ、眠くなれば眠っちゃうし、食いたければ食っちゃう、勉強しろったって嫌だと思えばやらない。こういった人間を認めてやるのが落語って事。努力しないで良いと言っているのではない。人間って所詮はそういうもんだろ、って事を言っているのだ。
感想
立川志らくが落語について語った本。ちょっと前に読んだ「この落語家を聴け!−いま、観ておきたい噺家51人−」の中で取り上げられており、興味を持ったので読んでみた。10年前に発売された本で若干古いんだけど、志らくの落語論、落語に対する思い、落語家評を知ることができ、なかなか面白かった。また、後半には様々な落語のネタ192本についての考察が載せられている。大半が聞いたことのないネタなんで、今後見ていく時の良い導入編になったかな。