40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

全身落語家読本

全身落語家読本 (新潮選書)

全身落語家読本 (新潮選書)

上手い落語って簡単にいうとどんな落語なんですか?ということをよく聞かれる。答えはリズムとメロディが心地良いのが上手い落語で、それらがまずいのが下手な落語。落語は歌なんです。

「落語は人間の業の肯定だ」と言ったのは談志である。人間とは弱いものだ、眠くなれば眠っちゃうし、食いたければ食っちゃう、勉強しろったって嫌だと思えばやらない。こういった人間を認めてやるのが落語って事。努力しないで良いと言っているのではない。人間って所詮はそういうもんだろ、って事を言っているのだ。


感想
立川志らくが落語について語った本。ちょっと前に読んだ「この落語家を聴け!−いま、観ておきたい噺家51人−」の中で取り上げられており、興味を持ったので読んでみた。10年前に発売された本で若干古いんだけど、志らくの落語論、落語に対する思い、落語家評を知ることができ、なかなか面白かった。また、後半には様々な落語のネタ192本についての考察が載せられている。大半が聞いたことのないネタなんで、今後見ていく時の良い導入編になったかな。