立川談志遺言大全集（ＣＤ１枚付） １

立川談志遺言大全集（1）　書いた落語傑作選（一）

落語は、その手段・内容として、非常識という人間の業を認め、そのバックにある、全く常識に入らない、ハッキリしない部分、どうにも常識では説明出来ない「物」にまで入っていくべきではないのだろうか。それが観客の共感を得た時が"芸術が生まれた時"というのだろう・・・。

感想
この「遺言大全集」は全部で14巻出ている。この本はその内の1巻目であり、12の落語について、マクラからの演目全てが文章になっている。耳で聴くのが一番だろうけど、こうやって活字になってくれていると、じっくりと味わうことができていいな。話についてよく分かる。全部で108の落語を紹介してくれるそうだから、一つずつ楽しんでいくことにしよう。
CDも付いているってんで、本で紹介された落語を音声でもやってくれるのかと思ったら、これは落語についてのインタビュアーとのやり取りを収録したものなんだな。これはこれで貴重だけど、ちょっと肩透かしを食らったというか。まあいいや。実物は他で探すことにしよう。