ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論
- 作者: 小林よしのり
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/04
- メディア: 単行本
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日本は現在も立憲君主国であり、天皇は国家の象徴であると共に、れっきとして「国家元首」なのである。我々は自分の国を、世界最古の王室を戴く立憲君主国であると誇るべきなのだ。
最近の中学歴史教科書では、鎌倉幕府の成立を1192年ではなくて1185年と記述している。源頼朝の支配権が西国に及んだ時を幕府の成立にするらしい。要するに頼朝が天皇から「征夷大将軍」に任じられた時にしたくないわけだ。
感想
天皇について、今まで知らなかった多くのことを知れた。古事記を読んで、ちょっと天皇に興味を持っていたこともあるし、すごくタイムリーな読み物になった。
天皇の継承問題については聞いたことはあったけど特に関心を持っていなかった。でも小林さんの主張の通り、女系を容認するのがいいと僕も思う。今さら皇室と何の関係もなくなってしまった部外者を持ってくるよりも、生まれたときからその環境で育ってきた人にこそその役目を託したい。当人もそれを望んでくれるならば、だけど。でもこの問題、しばらくは表に出てこないんじゃないかなあ。とりあえずは男系継承の目処がついたし。日本人って、危機に陥らないと対処を検討しないって部分があるからなあ。
近代合理主義についての主張は耳に痛いなあ。僕も「祈るなんて無意味」って考えてるからな。確かに僕には、利己主義の気があるかも。世の中全てがそうなっていいわけがない。ならばどうあるべきなのか。考えていかないと。