40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論

ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論

ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論

近代合理主義に染まってしまうと、「祈る」なんて行為は非合理的で、非科学的で、無意味に思えるだろう。この世の中も、なるようにしかならない、祈ろうが祈るまいが、何も変わりゃしないと思うだろう。だが合理主義は結局は利己主義に行き着いてしまうものだ。「公」よりも「私」。行き着く先は、米国・中国のようなウルトラ格差社会しかない。「公」の心が失われたところには、安定した国家は築けない。国の中心に、公のために祈る無私の存在「天皇」を置くというのは、国を安定させるために人類が考えうる最も賢明な策であり、他に類を見ない偉大な英知なのである。

日本は現在も立憲君主国であり、天皇は国家の象徴であると共に、れっきとして「国家元首」なのである。我々は自分の国を、世界最古の王室を戴く立憲君主国であると誇るべきなのだ。

最近の中学歴史教科書では、鎌倉幕府の成立を1192年ではなくて1185年と記述している。源頼朝の支配権が西国に及んだ時を幕府の成立にするらしい。要するに頼朝が天皇から「征夷大将軍」に任じられた時にしたくないわけだ。


感想
天皇について、今まで知らなかった多くのことを知れた。古事記を読んで、ちょっと天皇に興味を持っていたこともあるし、すごくタイムリーな読み物になった。
天皇の継承問題については聞いたことはあったけど特に関心を持っていなかった。でも小林さんの主張の通り、女系を容認するのがいいと僕も思う。今さら皇室と何の関係もなくなってしまった部外者を持ってくるよりも、生まれたときからその環境で育ってきた人にこそその役目を託したい。当人もそれを望んでくれるならば、だけど。でもこの問題、しばらくは表に出てこないんじゃないかなあ。とりあえずは男系継承の目処がついたし。日本人って、危機に陥らないと対処を検討しないって部分があるからなあ。
近代合理主義についての主張は耳に痛いなあ。僕も「祈るなんて無意味」って考えてるからな。確かに僕には、利己主義の気があるかも。世の中全てがそうなっていいわけがない。ならばどうあるべきなのか。考えていかないと。