40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

本家ゴーマニズム宣言

本家 ゴーマニズム宣言

本家 ゴーマニズム宣言

はっきり言って国民は信用できない。国民の意思は絶対ではないのです。わしは「国民主権」に疑問を持ったからこそ、『天皇論』で「国民主権は国体にあらず」を最終章に持ってきたのです。わしは、新憲法の条文からは国民主権をなくすべきだと考えています。

そもそもわしは「民主主義」に極めて懐疑的である。民主主義は愛国心が前提条件である!・・・というのがわしの考えだ。

持続的にやれねばならぬ運動は確かにある。緊急にやらねばならぬ運動もある。だが運動を自己目的化して自意識を肥大させていけば、極左オウム信者と同じになる。それが「いきがい」になってしまう。


感想
2010年11月に発売された本。小林よしのりさんの本を過去作からずっと追ってきているが、ようやく追いついてきたかな。図書館での予約状況の都合で前後している本もあるんだけど。チャンネル桜やゴー宣道場なんかで情報発信をしていたなんて知らなかった。特に、ゴー宣道場はニコ動でチャンネルを開いているわけで、ニコ動好きのくせに気付いていなかったなんて不覚。有料チャンネルで月500円かかるらしいけど、それくらいは払って視聴していきたいと思う。
それにしても、本当に色々と活動の場を広げているよなあ。この本も、SAPIOじゃなくてWiLLで連載している記事をまとめたものだし。それだけ、今の日本の状況を憂え、何とかしなければって思ってるんだろうな。僕もその思いに応えていきたい。もちろん、小林さんの意見を鵜呑みにするだけじゃなくて。一方に偏らず色々な情報を取り入れ、自分の中で吟味し、その上で判断して自分なりの意見を形成していきたい。柔軟でバランスのとれた思考を維持していきたい。
それにしても小林さん、かなり天皇に肩入れしだしたな。「承詔必謹を肝に命じる」って言ってるし。それはどうなんだろう。まあ僕も、天皇が僕と同じくらいの俗な存在だ、なんてことは思ってないけどさ。確かに天皇は、国民のことを常に考えている、尊敬すべき立派な方だとは思う。でも「立派だ」ってのと、「間違いを犯さない」ってのとは違う。天皇は「聖人」かもしれないけど、聖人ってのは「完璧・完全」とは違う。その部分はちゃんと了解して行動しないと。自分の人生を相手に預ける生き方は絶対にしたくない。小林さんも、そこまで極端なことは言ってないのかもしれないけどさ。いつもの強弁ってだけで。ちょっと引っ掛かったんで取りあえず言ってみた。