40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

感想
2010年に最も売れた本で、発行部数が200万部を突破したとか。人気だってのは知ってたけど、今まで読んではいなかった。この本はドラッカーの「マネジメント」を下敷きにした本だけど、そっちのほうは既に3年くらい前に読んでいたし、ならば読む必要はないだろうって。なのに何で今更読もうと思ったのかというと。
やっぱり200万部も発行されて大勢に読まれているだけあり、読書を趣味にしているわけじゃない人でも読んでるんだよね。そういう人達から「もしドラ読んだ?」って言われて、「読んでない」って答えるのが何か悔しいというか。こっちは年に100冊以上読むほど読書好きだし、ビジネス書だって好きなカテゴリーだし、そもそも原点の「マネジメント」は読んでるんだよ!とは思いつつも、やっぱり何か悔しいわけで。それに、せっかく僕の好きな分野で話が合う話題なんだし。やっぱり読んでおくに越したことはないかなって。あと、NHKでアニメ化もされるらしいしね。多分見るだろうし。
というわけで、本当に遅ればせながら読んでみた。素直なストーリーで、するすると頭に入ってきた。「マネジメント」の内容をうまく取り入れながら。確かにこれは、ドラッカー本の入門編として最適かもな。この本を読むだけでも十分マネジャーについて知る事ができるし。
監督が、「フォ、フォアボールを出したくて出すピッチャーは、いないんだ!」って叫ぶシーンが感動した。それにしても主人公のみなみ、凄すぎるね。この歳にしてマネジャーとして完璧に行動している。羨ましい。羨ましがっていないで、自分でも行動しろって話だけど。新キャプテンを選ぶ時、みなみを選出するんじゃないかと思った。まあ、みなみはマネジメントチームの上に君臨するマネジャーだしね。
それにしてもこの本、何でここまで売れたんだろう?ストーリー展開はベタで、爽快感はあるけど驚きは特にないし。萌え表紙だけで売ったわけでもないだろうし。やっぱりドラッカーを絡ませた知的な部分が良かったのかな。お手軽に自己啓発。自分を高めるのに、お手軽を求めるものじゃない、とか思うけど。まあ、難解がありがたいのか、と言えばそうでもないけどさ。