ゴーマニズム宣言SPECIAL昭和天皇論
- 作者: 小林よしのり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/03/01
- メディア: 単行本
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「大東亜戦争の敗戦」のとき、昭和天皇の脳裏に甦ったのは、「白村江の敗戦」後の天智天皇(中大兄皇子・大化の改新)の対応だった!天智天皇は直ちに兵を徹せられ、国内諸政の一新を企てられ、文化を振興、国力の充実を図られた。昭和天皇は、昭和20年12月15日、近江神宮(昭和15年、天智天皇を御祭神として創建)を勅祭社に治定された。
感想
「本家ゴーマニズム宣言」で天皇についての僕の評価を書いたけど、この本を読む限り、確かに昭和天皇ってのは凄いな、と認めざるを得ない。まあ、小林さんが書く情報なんだからそうなって当然かもしれないけどさ。小林さんが否定してた天皇についての本も読んで、両者の意見を比較してみないことには何とも言えないな。
とはいえ、別に僕は天皇が聖人だと言っている人たちを否定しているわけではない。粗探しをしたいわけでもない。生活を律し、天皇としての使命を果たしてくれているのはありがたいことだ。その伝統は今後とも続いていって欲しいと思っている。それに、特定の人に心酔できるってのは羨ましくもあるよな。自分を賭けるに値する人に出会えるなんて。僕も出来ることならそんな人を見つけたいもんだ。まあ、「そんなことは無いだろう」って醒めた目で見てるからこその感慨かもしれないけど。でもやっぱり、出会えるもんなら出会いたい。
この本の中に、近江神宮について出てくる。最近、「ちはやふる」ってマンガを読んでこの神宮の存在を知ったので、ちょっと嬉しい。いつか行ってみたいな。あと、ここも含め16社あるという勅祭社にも行ってみたい。